個人的には他の入選ブログが(隊長を除き)みんな白背景な中で、うちみたいな黒背景のクソデザイン(あー、ちゃんと自覚してますよ)のブログがコンテストで唯一選ばれたというだけで「してやったり」という気分で笑いをかみ殺すのに必死なR30なのでありますが、隊長の「意図的にノイズを増やし面白く書き綴る」という文言にギク━━━━。それってもしかして僕のことですか。
別にエキサイトブログニュースのランキングなんかと一緒くたにしなくったっていいじゃん。僕も去年の年末に登録許可下さいっていうメールがエキサイトから来たんで、はいはいどうぞって返事したけど、並んでるブログのヘッドライン見て「ああ、こりゃ何の役にも立たねーな」って思ったから、その手のランキングとかはそれ以降一切シカトしてる。エキサイトから一番客が多かったのは、一昨日のドンキホーテのエントリだ。さもありなん(笑)。
そうは言ってもエキサイトは管理チームは礼儀正しいし、こっちも分かって並べてもらったわけだし、別に問題ないと思う。むかつくのは、こっちがまじめな話を書いてるエントリに、よりによって人気BLOGランキングに参加しろとか書き込む奴だ。おまいら、もう少しエントリの空気読んでからコメントつけろってんだこのバカ野郎。ケッ。参加してほしけりゃ勝手に登録でも何でもしろや。今度スパムコメント送ってきたらぶち殺すぞ!
ったく、IT業界はバカが多いからなあ…とか思っていたら、@niftyお前もか!!密かに愛読していた「悪徳不動産屋の独り言」ブログが、ココログブックスコンテストの運営にぶち切れてブログ休止宣言出してる。マジっすか。@niftyのココログブックス担当者!!土下座して謝れこの野郎!!
ま、というわけでブログ関連のランキングとかコンテスト企画には、常に懐疑的、というか冷笑的な今日この頃。だってそうじゃない?一般の人から見て「良い有名ブロガー」の最大の共通点っていうのは、隊長も書いてるけど「良い議論を発掘し、先導し、新しいブログを取り上げてそこに読み手を流し、さらに議論を発展させ、集積し、結果として次のイノベーションは何かを読み解く力をブログに与える」ブログの運営者だと思うのよ。つまり、いろいろな方法でアクセスPVを「与える」人ってことね。
ランキングとかコンテスト系の企画考える奴らっていうのは、そのへんが全然分かってない。せこいやり方でもエロい見出しでも、何でもいいからとにかく「集めた」やつを表彰したがる。でもそれは本当の「良いブログ」じゃないと。で、みんな脱力してブログやめちゃうと。場を仕切る奴がバカだと場がやせ細り、仕切る奴がもっと焦ってバカをやる。これ、コミュニティーにおける黄金の悪循環。
カナロコ始めた神奈川新聞のメディア局の人たちにも、ぜひ肝に銘じておいてほしいんだけど、ブログのコミュニティーっていうのはさ、「吸い上げる」んじゃなくて「分け与える」のが仕事になると思うんだよ。
つまり、一次ニュース持ってる奴のウェブが月間最大800万PV集めます、そんなことは当たり前。問題は、そのPVと読者を、コミュニティーに集まってるユーザーに惜しみなく分け与えて、喜ばせてあげられるかどうかなのよ。でなきゃこれまでの、他人のコンテンツただでもらってウェブに並べてるくせに、吸い上げたPVは絶対外に出さず、てめーの広告収入に換えようとするその他マスゴミとおんなじになっちゃうんだから。
ちょっと脱線した。まあ、隊長の言うように今はちょうどブログがいったん成長の踊り場に来ているんだと思う。それは自分のブログのアクセス動向見ていても分かるし。何故かと言えば、たぶん次のような理由かな。
- 一般の人にとって「ブログってどんなもの?」というのを首実検する段階は、去年末まででだいたい終わった
- 今はCMSとしての(pingによる)強力な伝播機能、情報の断片化とその再構成が非常に容易にできることなどの特長を生かして、ブログでどれだけうまいビジネスモデルとワーキングスタイルを作れるかっていうところに、焦点が移ってる
- 活用のレベルとしては社内とか自社顧客といった枠に限定する方がやりやすい。だからオープン・インターネットから見えないところ(認証エリア)に設置する
かく言う僕も、そういうプロジェクトにいくつもかかわってますし(笑)。Richstyles!氏が書いてたけど、ほとんどのブログユーザーっていうのはこれから地域(カナロコ、フルルkansaiなど)、SNS(mixi、gree)、それと趣味や属性別のクローズドブログサークルみたいなところに引き込んでいくんだと思うよ。
オープン・インターネットのブログっていうのは、そんな中の本当に上澄みになっていくんじゃないかなあ。そういえばちょうどisologueで磯崎哲也氏がそこに絡んで「終身雇用的社会と実名ブログ」というエントリを書いていたけど、言い得て妙だなあと思った。特に次の部分。
「会社は仮の居場所であって、自分は自分の”腕”にあわせて最適な組織やキャリアパスを選ぶんだ」と考えている人にとって、ブログというのは自分の名前を売るための非常に有効なツールなんじゃないかと思います。(っていうか、「ありえねー」ってほどの大チャンス到来!って感じ?)
逆に言うと、今の企業に雇われてる日本人って社長以外は誰も企業の看板を自分のペルソナと一致させてリスクを一身に背負うことなんてしないでしょ?だから極端な話、企業が「うちはいつでも独立できる社員としか契約しません。会社にちょっとでもぶら下がりたいと思う奴は入社禁止」って言い出さない限り、ブログの世界で実名の名前を売ろうっていう御仁はこれ以上出てこないと思うわけだ。
で、じゃあなんでお前は会社勤めのくせにブログやってるんだって言われそうだけど、ハンドルネームか実名かっていうことで言えば、僕は実名の方は「○○会社に所属する」っていうリアル属性のペルソナの呼び名として世間に標榜しているので、ここでは使わないわけです。
ネットの中で他人のブログに絡んだり絡まれたりして面白がっている僕のペルソナの名前は、「R30」。実際に調べようと思ったらR30が誰なのかとか比較的簡単に身元調べることできると思うんだが、それでも実名ではなくHNでブログを書く理由って、やっぱり自分が会社に勤めているということのペルソナと、ブロガーであることのペルソナって分離しておきたいっていう思いがあるからなんだよね。芸能人が芸名を使い、小説家がペンネーム使うのと同じ。
まあ、もしリアルの僕と完全に同一化してもいいなと思える時期が来たら実名出すかもしれないけど、たぶんしない。なぜかというと、同一化させるリスクというのももちろんあるけど、そういうことだけじゃなくて、なんていうか僕にとってブログっていうのは内田樹氏の言う「誰に対しても好きなだけ悪口を言う自由」の場の確保だと思うわけだ。以前にあるライターさんが「ブログの快感っていうのは、マスコミ向けの原稿で絶対書けない言葉、バカとかクソとかを平気で書けることですよね、このカタルシスってすごい」って言ってて、とても共感した覚えがある。
初めて会った他人に向かってまず喧嘩を売るとかいちゃもんつけて絡むとかって、リアルの世界では「ヤ」の字の方々以外にあり得ないじゃないですか(笑)。もちろん、僕だってそんなことしてませんし。だけどブログの中では、喧嘩売って読者を流し込む、あるいはトラックバックを打って読者を横取りする。そして喧嘩をエンタテイメントとしてお客さんに見せ、一緒になって問題の所在に向かって考えるチャンスをあげる。それが一番理にかなってると思うのですよ。迷惑っていう人もいるかもしれないが(笑)。
でも、それをオープンインターネット上の、どんなとんでもないキチガイが来てもいいぞって言うぐらいオープンな場所でできる話芸のある人っていうのは、世の中でもそんなに多くない。一般の人はもっと狭い世界で友達同士馴れ合っていたいし、その方が楽。そういうことなんじゃないかな。
そう言えば、愛読しているガ島通信というサイト名の由来を、昨日のエントリで初めて知ったよ。マスメディアという「ガダルカナル島」に取り残されそうになっている自分、という意味か。味わい深いね。
そういう意味で言うとさ、オープン・インターネットの世界というのは、それ自体ガ島なのかもしれないな。僕らはここで、お互いに血塗れになって倒れ、息絶えるまでバトルロワイヤルを繰り広げる。世の中の議論を引っかき回し、人を右から左に動かし、祭りを起こして踊らせ、大笑いさせたり涙を流させたりするために。僕は、割と好き好んでそういう役を買って出てると、自分で思う。
最後に、1つ提案。来年のアルファ・ブロガー投票企画は、ブロガーで選ぶのではなく、エントリで選ぶ形式を取ってほしい。これは、今から予告しておいてもいいと思う。つまり、普段は大したことない日記を書いてるブロガーでも、ピカイチの面白い考察を書いたエントリが1本でもあれば表彰するっていう、そういう方式に変えたらどうかな。
これって、確か米国のHBSかどっかのビジネス・スクールが主催する「ビジネス・ライティング・アウォード」かなんかで採用されてる方式なんだよね。米国にも大小いろいろなビジネス誌があるけど、その中で1年間でもっとも面白い、読ませるコラムを1本だけ表彰するっていうの。マイナー雑誌かメジャー雑誌かは一切関係なく。
ブログなんて、どうせエントリごとバラバラに分解して読んでるんだから、別にブログ単位で「アルファ」とか選ばなくてもいいじゃん。それってブログっていうテクノロジーの優位性、全然生かしてないよ。
んで、投票の時に一緒に現金かはてなポイントで「寄付」をしなきゃいけないことにして、最優秀エントリに選ばれた人には、集まった寄付を賞金として贈呈(笑)。賞金が何百万円になるか想像もつかないぜ、それ。すっげえ面白い。
そうすれば、ブログの世界っていうのもエントリ単位で「一獲千金」狙う人たちがもうちょっと増えて、1本1本のエントリに気合いが入る人が増える気がする。投票=寄付っていうのも、ブログコミュニティーに対する1年間のお礼、みたいな意味を込めてもらえるしね。
アルファブロガー企画がそういうイベントになって、ブログ界に貢献しようとする人、貢献した人を褒める人が増えてくれば、僕らアルファブロガーも、見ず知らずの他人のブログに土足でずかずか踏み込んで、あれこれ引っかき回す楽しみがもうちょっと増すかもね。別に僕なんか賞金もらえなくてもいいからさ。