動体視力
渡辺さんとシンクロニシティがあったようなのでちょっと触れておく。
マーケティング基盤:コミュニケーションとユーザー制空権(CNET・情報化社会の航海図)
非常に強固なマネジメントサイクルを持つが完全に安定期に入ってしまったビジネスを、より精緻なsegmentationとtargetingによって何とか拡大軌道に戻そうとするようなマーケティング施策というのは、何か新しい取り組みをしているように見えて、実のところその完成されたマネジメントサイクルの為していた何かに対する理解と敬意が足りないが故に非常に危険であることが多いように思う。
context targetingによってfocusされた顧客というのは、ぱっと見ると何やら非常に明確に特定された属性のように見えるが、実のところそのsegmentは非常に流動的であり、またcontextではなくそのダイナミクスこそがまさに顧客のニーズの本質であることがしばしばある。
これをある一瞬のsnapshotによって個別のビジネスユニットに囲い込んでしまい、マネジメントサイクルの組織まで閉じてしまうことは、個別のビジネスの成否に関わるだけでなく、組織全体に対して顧客というもののダイナミズムを見失わせることにつながる。
重要なことは、そうした刻一刻segmentを移動してゆく顧客のダイナミズムそのものをマネジメントの側が的確に受け止め、wholisticに把握できるかどうかであり、そこで必要なことはビジネスユニットのSegmentationではなくてむしろIntegrationである。
しかし、組織というのは良くあろうとすればするほど落伍者よりも功労者を増やしたがるものだし、残念ながらあらゆる組織は常にパーキンソンの法則に従う。したがって人為的にそれに逆らったマネジメントを行わない限り、ビジネスユニットのsegmentationは自然法則である。CFTなどでどうにかなるものではない。CFTもまた組織の一種であるし、またCFTはtemporaryだというのであれば結局それは組織というものの自然法則を否定し得ない。
Integrationの必要性に気づくのは常に顧客と接している現場である。なんとなれば彼らのミッションは顧客を追尾(trace)することだからだ。現場が顧客を追尾することをミッションとしないような組織はそのmomentumが起こらない。
したがって良い組織と悪い組織を見分けるためには組織が顧客のsegment移動のダイナミズムを的確に追尾するのを妨げるようなユニットに分かれているかどうかを見れば良い。顧客の移動は常にマネジメントの側の想像を超えて起こるので、完璧な組織デザインというものはあり得ない。とはいえ、その組織デザインが外部の人間が見ても明らかにsegment移動のダイナミズムに反していると思われる場合は、どう見てもダメである。
もう一つのクライテリアは、商品そのものである。そして商品こそは今もっともintegrationの問われているものである。ネットの登場で商品が極めて細かくSegmentされるようになった。そして顧客はそのsegmentを喜んで受容/需要しているように見える。だがそれは何度も言うようにcontext targetingの魔術に嵌った見方だ。segmentaionが容易になり、一見膨大な商品が切り刻まれて市場に出回っているように見えているからこそ、integrationにより生まれる価値はますます高くなる。
それはビジネスがmediaであればaggregation、retailingであればmerchandisingと呼ばれるもののことである。retailingの比喩で言えば、それは単なる「品揃え」ではない。全体を紡ぐ大きな「物語」の流れのことである。Marketing of Integrationを成す根本の力は顧客に対する動体視力である。止まっているものは見ない。動いているものだけをそのベクトルにおいて見る。自然法則に反した意思決定のできるマネジメントのある組織でなければ、顧客に対する動体視力を持つことの意味は活かされない。これは勇気の有無の問題ではなく、ある種の動物的な勘の有無の問題かもしれない。少なくとも今そのことが理解され、仕組み化されている企業はそれほど多くないように思う。
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のっぺらぼうな日本・街の匂いがしない トラックバック 時事を考える @2006/06/25 13:08:54
最近東京都内を見回って思ったことは「のっぺらぼうな日本」ということです、昨日行っ 続きを読む


12:52 午前





Comments
何かのコピペ改変ですか?
ニーズに即対応できる(嗅覚の鋭い)企業なんて、この世には1社も無いと思うんですけどねぇ。
何か客先で嫌なことでもあったんですか?と動物的勘だけで言ってみるテスト。
難しい言葉で今更言うことなんだろうか?
日常的に財産食い潰している安定企業がデフォルトな存在ちゅう認識でつね。
そういや何でもかんでも手広くやりすぎて二進も三進も行かなくなった企業も多いですね。
そういやどこでもかしこでもコメントを付けすぎて大口叩く割には最近さっぱりトーンダウン気味のトリル&「私」(元うんこ)のご両人は、何か客先で嫌なことでもあったんですか?www
・愛憎劇場体制批判「組織というのは良くあろうとすればするほど落伍者よりも功労者を増やしたがる」
・動物的な勘優位論。ビデオチップの存在価値はそのロジックでなくてハードウェアとしての存在でしょと。つまりソンナモン反論不能だろがコラというマウント「ポジション」。
・恐らく、仮想敵の典型的イヤミザンス口調の模倣
露悪的愚痴。そんなもの会議室から出るまでに済ませろです、リーマン。
>Mr.no name
おお、言われてみればその通りだ。
それはあったし、継続中だ。
結果として、一方のコメンター方が望むように何も言えなくなりそうだよ。
リアルポアじゃないけど、ネットポア?(笑)
近々コテハン変えて出直さなければならないかもしれんわ。
動体視力ね...
その動体視力の無さ故に失敗した人に上段から講義されても。
なんだかな。
無意味に横文字を入れ過ぎるとネタ文章になる。
という実験ですか?
いまさら感がありますが。
周囲の目ってのは 一旦事があったら そこでロックされて 動かんのですなあ
大変ですなあ
中途半端な英語交じりで読みにくいです。
STPの仮説検証サイクルを早めろということですかな?