世界観と経済圏
とがダイレクトに結びつく企業というのは、とてつもなく厄介な存在だということ。
米Google,自身が「evil」であることを認める(ITpro)
しかし、逆に言えばそこがGoogleの弱点でもある。つまり資本主義を採用している限り、経済圏だけなら拒否できないが、世界観は明確に拒否することができる。少なくともシステム上では。
前に右脳がどうとか書いたけど、どうもそこまで大げさな話でもなかった。Googleに対抗するためには単に「Googleとは違う世界観を持ち、Googleの世界観を拒否する」だけでいいのかもしれない。後は、隣の芝生が青くないことをどうやって納得させるかだが、世界観というのは宗教のレベルにまで高まれば、人に隣の芝生を見せないようにすることもできる。要するに対抗する世界観を宗教にしてしまえば良い。それだけのこと。難しい話ではない。
隣の芝生は情報がタダだ、という言い分もあるかもしれないが、実際のところ、タダより高いものもないわけで。つまり異なる宗教の範疇でリアルの取引コストに結びつくような情報をちゃんと環流させることが大事。Google教の通じる範囲というのは取引コストのとてつもなく高い世界であると言い切ってしまえばいい。というのは、今度出る本の中でもWeb2.0時代のビジネスの要諦としてさんざん書いた話。
残念なことにというか幸いなことに、Googleというのは意外なほどネットワーク外部性とのリンケージが弱い。なぜならばレイヤー内での相互互換性は決して否定できなくて、商品それ自体の品質だけが唯一無二の競争優位性だったから。しかもサプライサイドから見れば世界規模のスケールが働くのかもしれないが、ユーザーから見れば単に個別市場のプレーヤーでしかない。それらのことは日本の状況を見れば一目瞭然。
してみると例の有名な標語を掲げて構築した世界というのは、そもそもある意味莫大な「裏金」が動く原理をその成功とともにビルトインしていたわけで、実はその原理自体が某掲示板住民さんたちあたりが毛嫌いするところの「evil」な世界観だった、と言えるかもしれない。何とも皮肉な倒錯。しかし、これからどうなっていくのでしょうね。よく分かりませんが。
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コメント
なんでもいいから書きゃいいってモンじゃないだろw
で、オウムの松永から連絡はどうだったんだよ。烏山を追い出されて杉並道場に移ったんだろ?
麻原の死刑確定で動きがあるはずだが、何か言ってきたか?
さっさと書かんかアホ。
投稿: おいおい | 2006/06/14 21:56
分かりにくいです。
善悪は各々の利害関係の中で相対的にあって、善良たれというのは特定の価値観での独裁的見解に過ぎないと言いたいのでしょうかね。
善良な独裁は望ましいが理想でしかない。主観的な価値判断ではなくルールの存在であるべきだと。
ローカリティの話はマーケティングのネタでGoogleの意思がどうこうとはまた別の話でしょう。
Googleはプラットフォームでなくサービスです。
そして私は他の類似サービスが選択できる中でGoogleのサービスに満足しています。それが答えではないでしょうか。
投稿: aa | 2006/06/16 12:25
自身を「evil」であると認められるGoogle教の善良さに対抗できる宗教を構築するのは相当な難題かと思われます。
あれは多分西洋哲学の集大成ではないかと。
投稿: ne | 2006/06/16 17:34
スルドイですね。
・価値観を宣言してしまうことで、逆に異なる価値観を持った国・領域へのエントリーの障壁を築いてしまった。中国のような政治的な障壁もあれば、どうも日本やアジアでは求められるアプリケーション内容でも何か違った所がありそうだと。
・加えてグーグルのサービスにはNetwork Externalityが効かない。故に個別文化・個別サービス領域それぞれに、クオリティを極めて戦い続けるしかない。構造的に参入障壁が築けないのは辛いもんがありますね。
・最後に僕の意見ですが、インフラ面でのスケールエコノミクスもどれぐらい働くんでしょうかね?所詮サーバとルータの組み合わせですから、既に頭を打ってるんではないかと想像しますが。
投稿: dk | 2006/06/17 15:40
ぅわんとぅぁ……んぐぁ~。きゃわぅ~ぃ。
ぬぁんくぁ~。むぉすむぉすぅ~。ぅぐぉいとぅぇるすぃー。
もうね。俺とかきゃわぅぃーわむたむちょぉ撫でてるからシャッチョサンもがむばっとぅえねーって感じ?
わむたむはいいぞー。とか逝って。
投稿: 私 | 2006/06/17 16:13