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2006/04/27

連合のブログマーケティングはマジっぽい

 H-Yamaguchi.netガ島通信保田さんのところなどですでにネタになっている「連合がブロガー懇談会を開くらしい」という話。実は、うちにもお誘いが来ていた。昨日の夜だったので、もう終わったはずだ。僕の見た限りでは、あちこちのイベントと重なっていたこともあり、誘われたけど「出られない」と書いているブロガーばかりだった。まだどこのブログにも報告は上がってないっぽいが、このイベントに参加した人はどのくらいいたのだろうか。

 初めはH-Yamaguchi.netの辛辣なコメントを読みながら「自民党、民主党に続いて連合もか。永田町界隈で『ブロガーは与し易し』みたいなブームでも起こってるんじゃまいか」などとくすくす笑っていたのだが、どうも彼らはただブームに乗ってブロガー懇談会を開こうとしたわけではなく、かなり本気でブログマーケティングをやるつもりらしいことに気がついた。すごいぞ。誰だ、このマーケティングプラン書いたのは。

 というのは、昨日ココログのシステムメンテがあってしばらく管理画面をいじれなかったわけだが、終わってみると管理画面の手前のページにこんな表示が。

 2006.04.24
増税について考えよう!『ブログパーツ』を提供開始しました

増税額をチェックできるブログパーツを提供開始しました。ご自分のココログのサイドバーに貼って年収や家族構成などを入力すれば、簡単に試算することができます。(配布期間:6月23日(金)まで)

詳しくはコチラ

 で、「コチラ」をクリックすると、なんとココログが提供する、増税額計算Flashをブログのサイドバーに貼り付けるスクリプトの使い方が解説されているページに飛ぶ。おおおお。手が凝ってるぜ。

 で、サンプルでも計算できるようになっていて、計算すると当然ながらあの「think-tax.jp」の人生ゲームチックなムービーに誘導。そして、例の「ズシリ度」グラフが出てくる。ご丁寧にトラックバックセンターまであるよ~というアナウンス。トラックバックセンターには、連合地方支部の中の人ブロガーのトラックバックとかも集まっている。いやはや、連合さん、すごいIT化度ですね。自民党や民主党といっしょくたにして笑ってしまい、すみません。おみそれ致しました。

 増税反対キャンペーンの内容については、サラリーマンとして納得する部分もあるし、「でも連合のいう政策提言が実現してもうちの場合、ほとんど何のメリットもないし」という気もするので、まあどうでもいいやと思ったりする。税額が増えてもそれだけ各種の社会保障増やすというのがたぶん今の国民の増税に対するコンセンサスだと思うので、まあそれに反したことやれば来年の参院選で自民党はコテンパンになり、せっかく選んだポスト小泉がいきなりレイムダックになりまっせ、という気もするし。と考えると、増税の部分だけ見て批判するのも、ちょっと大人げないよなあと個人的には思うわけです。

 まあ、それはいいんだけどでもこのFlash貼り付けキャンペーン、誰にどのくらい効果があるんだろうかね。面白がってサイドバーにぺたぺた貼り付けるブロガーが6月までにどのくらい出てくるか。でも1回計算したらもう後は同じものしか出てこないから、つまんないよなあ。政治家や税調委員の発言をおちょくるようなメッセージがランダムに表示されるとか、「My節税対策軍師」とか名乗る諸葛亮孔明が現れて「我が君、税金を1銭でも余計に払うのは愚かなことですぞ!」とか言いながらランダムな節税のアドバイスをしてくれるとかしたら、超喜ばれたかも。

 連合もここまでブロガーを使ったキャンペーンを考えたのは偉いと思うけど、そういうところが実は画竜点睛を欠いてる気がするんだなあ。やっぱり本当のところは、中の人がブロガーの習性をあまり分かってないからじゃないだろうか。26日の懇談会にしても、お誘いメールが来たときに「非常に興味があるんですが、僕は都合が付かなくて出席できないんです。僕のブログで代わりに参加して会の記録をアップしてくれる人を募ってみたいですけど、いいですか?」と尋ねたら、事務局からは「お申し出はありがたいが、こちらが選んだブロガー以外の人が殺到すると対応しきれなくなるかも知れないので、今回はご勘弁を」(意訳)という返事が来て、がっくりだったし。

 このキャンペーンをアドバイスしたマーケティング・プランナーの方、ネットマーケティングの要諦はそういう細かいインターフェース・デザインの部分なんですよ。そこのところ、連合の方々にもっとちゃんと教えてあげてくださいな。

07:56 午前 メディアとネット コメント (12) トラックバック (6)

2006/04/16

書評:「グーグル 既存のビジネスを破壊する」

グーグル Google 既存のビジネスを破壊する すでに小飼弾氏のブログおよびpal氏のブログで書評がアップされている佐々木俊尚氏の『グーグル 既存のビジネスを破壊する』を発売前に入手して読むことができた。月並みな言い方だが、読む価値は大いにある面白い本だと思ったので紹介したい。

 小飼氏も述べている通り、この本は単独で読んでも十分面白いし理解しやすいが、できればpal氏がやったように、梅田氏の『ウェブ進化論』と読み比べるのが一番良いと思う。本としての体裁については、小飼氏の『「ウェブ進化論」が、「“あちら側”から“こちら側”へのメッセージ」であるならば、本書は「“あちら側”にも“こちら側”にも属さない一ジャーナリストによる、“あちら側”がもたらす“こちら側”の変革レポート」となっている』という評が最も的確と思うが、『梅田氏が「ウェブ進化論」では割愛したGoogleの側面を過不足なく伝えている』というのはちょっと違うと思う。2冊ともGoogleという巨象をなで回した2人の著述家がそれぞれの考えを述べているに過ぎないのであって、全体を見ることができないGoogleに対して今「過不足なく」述べることができる人など、世界中どこを探しても存在するわけがないからである。

 この2冊の本から読みとれる産業論とかビジネス論については、pal氏がほとんどネタバレのレベルまでこってりと書いてくださっているのでそちらをお読みいただくとして、僕自身の感想と、あとこの本を「読むべき」とオススメする理由を述べておく。

 まず感想だが、2冊とも同じ対象について語っているにもかかわらず、梅田氏の『ウェブ進化論』とあらゆる意味で対照的なのが面白い。それは本の体裁もそうだし、小飼氏も指摘しているように販促のためのマーケティングもそうだ。だが最も特筆すべき対照性は、その文章の構成である。

 『ウェブ進化論』は、まず最初に梅田氏がこれまでの多くの論考からぎゅーっと絞り出した「インターネットの3大潮流と3大法則」という抽象的な結論が提示され、その論拠としてブライアン・アーサーの技術革命史観、「こちら側/あちら側」や「テクノロジー志向/メディア志向」、「パレート法則/ロングテール」といった二項対立的なフレームが並び、事実がそれらに沿って整理されていく。いわば、経営コンサルタントが使う典型的なプレゼンテーションの手法なのである。

 このタイプのプレゼンは、抽象的な結論が非常にすっきり頭に入ってくる一方で、そこに梅田氏の中であまりに見事に整理された構図だけを見せられるがゆえに、疑り深い人は「本当にそうなのか?これらの事実は、梅田氏が自分の説に都合の良いように選り分けたのではないか?」という疑念もよぎったりする。

 一方、佐々木氏の『グーグル』は、グーグルニュースの日本上陸という一年半前のシーンから始まる。大手から地方紙まで日本の新聞社が取った対応とその意図、中でも読売新聞の戦術について関係者の証言を交えた生々しい経緯が説明され、グーグルが既存のマスコミのビジネスを破壊する存在であることが明らかになる。そして、たたみかけるようにそれ以外の領域でもグーグルが既存のプレーヤーの脅威となるような動きを見せている事実が並べられ、その上で「なぜグーグルはこのような破壊をするのか?」という問いかけを立てる。書籍の後半は、この疑問に答えていくために、さらに様々なファクトが次々と並べられていく。つまり、ファクト→意味づけを繰り返して真相に迫ろうとする、伝統的なジャーナリズムの文章作法そのものだ。

ザ・サーチ グーグルが世界を変えた 両書とも、内容の3~4割はネットの中でさんざん議論になったことのまとめや、ジョン・バッテルの『ザ・サーチ グーグルが世界を変えた』あたりに書かれていることの引用だったりするので、言っていることも実は結構重複していたりもするのだが、それでも読んでまったく違う印象を受けるのは、そのプレゼンテーションのスタイルが正反対だからだ。

 僕自身は、職業上この2つのプレゼンのスタイルを両方とも習得せざるを得なかったのでものすごくよく分かるのだが、この両方ともにそれぞれメリットとデメリットがある。小飼氏がいみじくも書評に書いているが、『どちらが共感しやすいかといえば「ウェブ進化論」だが、どちらがレポートとして信用に足りるかといえば、(佐々木氏の)本書である』ということになる。つまり、メッセージ性を持たせたいならテーゼ→「例えば」→ファクト、信頼感を高めたいならファクト→「なぜ?」→テーゼ(意味)という流れでものを言うといいわけだ。

 佐々木氏の本は、『ウェブ進化論』的なコンセプトを誰かに(胡散臭い営業トークのようにではなく)一定の信頼感を持たれるような語り口で説明したい、あるいは「現在のネットの潮流が実際にどんなビジネスにどんな影響を与えるのか、より実感を持って知りたい」と思っている人が買って読むと良いだろう。あと、仕事でコンサルタント的なプレゼン技法しか学んだことのない人にもぜひ読んでもらいたいと思う。

 この本の中には新聞社、駐車場サービス、町のメッキ工場などの、日本人にとって身近で親しみ深い人々が、Googleの登場で生活や商売にどんな影響を受けているのかが、実に生々しく描かれている。それは希望でもあり絶望でもある、つまり「生の現実」だ。だからこそ、そこから「なぜ?」で導かれるテーゼの方が、事実を単に都合良く切り張りして並べたように見えるコンサルタント的文章よりも、ある種の説得力を持つのだ。

 とはいえ、『グーグル』にも弱みはある。「なぜ破壊するのか?」という問いに対する明確な答えとしてのGoogleの「意思」の分析が、ここには書かれていないのだ。あえて言うなら「Googleにとってその方が儲かるから」というレベルの答えしかない。梅田氏は、それに対して「Googleにはビジネスの功利以上の何かを追求する、明確な意思やシステムがあるはずだ」と考えて、それが何か、どのようなインパクトのあるものかを一生懸命明らかにしようとしている。こうしたより深い経営学的な考察が、残念ながら佐々木氏の『グーグル』には欠けている。

 その意味で、身近な社会で起きていることの実感を伴った理解のためには『グーグル』の方が向いているが、一方で「ネットの司祭」の持つ根源的な可能性やその意思を深く深く考えたい人にとって、『グーグル』は『ウェブ進化論』を何ら超えるものではないと言っても良い。

 個人的には、『ウェブ進化論』にGoogleを使うことで生活や商売を根本から変化させた日本の中小企業や個人のルポルタージュが1つでも入っていればものすごく説得力が出たと思うし、逆に『グーグル』に実際のGoogle内部の技術者や経営者へのインタビューと、そこから読みとれる彼らの「意思」みたいなものへの突っ込んだ分析があれば、『ザ・サーチ』以上の本になったと思うが、百数十ページの新書ごときにそこまで求めるのは欲張りというものかも知れない。いずれにせよ、2冊とも読む者にそこまで欲を募らせる名著であることには変わりないと思う。

02:40 午前 書籍・雑誌 コメント (15) トラックバック (25)

2006/04/12

Web2.0の終わり

 このエントリのタイトルを見て、「おきまりのネタキタ━━━━(°Д°)━━━━!!!!」とか思ってる人、多いんじゃないだろうか。「ブログブームの終わり」を書いてから1年、4月になると終わりを宣言するR30がまた戻ってきましたよ。

 こっちの記事とかが「Web2.0=メディア事業、広告モデル」っていう結論を出して納得しちゃったりしてるのを見て、もう脱力しまくり。今さら否定する元気さえも起こらないというか。もうそれでいいんじゃない?とか答えたくなる。どうせ「真実のWeb2.0」が何だろうと、結局世の中の人が理解したようにしか世の中は進んでいかないと思うので。

 そういう意味で言うと、「ブログブームの終わり」を書いたときには、ブログが日常化して「巡航速度とは何かを探す」展開になるだろう、みたいな予測をイメージしていたんだけど、今回の「Web2.0」はもともと何か具体的なサービスや製品を指すわけでもなく、実体のないただの言葉遊びだったので、2年後ぐらいには世の中から完全に忘れられてしまう気がする。2000年の頃によく言われていた「ニューエコノミー」みたいなのと同じようにね。

 米国だと、ニューエコノミーという言葉にも、「在庫調整を原因とする景気サイクルの緩和・短縮化」という、マクロ経済研究の成果に裏付けられた一定の定義が与えられている。Web2.0という言葉も、おそらく「ユーザーが参加・貢献することによってトラフィックを増大させ、サービスを改良・向上させていくウェブサイトの設計思想とその要素技術」みたいな定義が与えられて、その定義の範囲内で議論とビジネスの試行錯誤が広がっていっているんじゃないかと思ったりするのだけど、これが日本に持ってこられると途端に超胡散臭いバブルネタに変形するところが何ともまた寒々しい。

 昨日、99年頃に光通信で働いていたことがある某後輩と飯を食っていたんだが、そこで彼が「Web2.0って言葉を使って何かしゃべってる人たちって、昔僕が光通信にいた頃に見ていた、目つきのいっちゃってる営業マンの連中と雰囲気がそっくりなんですよ」と話していた。ちまたには自分が知りもしない、見たこともないものの名前を呪文のように唱え続けることで、何千万、何億単位のカネを動かそうと必死になっている人たちが跳梁跋扈しているらしい。

 まあ、何十億、何百億のカネが株券とともに飛び交いまくっていた2000年のITバブルに比べりゃあ、そんなもの可愛いものだぐらいの話かも知れないが、しかしなぜそうなりますかね。

 もちろん、米国にだってそういう怪しげなカネを動かす輩がいないとは言わないけれど、日本ほど「みんながそっちに我先に走っているようだから何だかよくわかんないけど俺も俺も」という傾向が強いとは思えない。そういう意味では、90年代後半以降の日本は、謎めいたバズワードがちょっと流行っただけで常にミニバブルが起きやすいような環境になってきているのかも。

 誰のせいかっていう議論は難しいんだけど、こういう謎めいたキーワードをロジカルに分解して理解しようという努力を払う人がほとんどいないことっていうのは、1つあるような気がする。あとは、実際にそれでどのくらい自分のビジネスが影響を受けるのかとか、実際どのくらい儲かるのかっていう定量評価をきちんとやって、そのデータをパブリックに出そうとする人がいないこととかも。

 まあ、これは正直なことしゃべるよりも、手の内伏せてIPOしちゃったほうががっぽりお金が儲かるよねっていう、日本の株式市場が生み出したベンチャー業界に見られる悪弊の結果なのかもしれず、よく分からない。asahi.comにはこんな記事も載っていたけど、正直思うのはそもそも日本のWeb2.0ビジネスの代表格って言われるはてなが、月間ページビュー数億、国内ウェブサイトのリーチで15位という膨大なトラフィックを集めて、いったいどのくらいちょっとしか儲けていないのかという数字を出さないから、こんなことになってるんじゃないのか(笑)。

 はてな自身も手の内伏せておきたいっていう気持ちは分からなくもないけれど、「うさん臭さが漂い始めた」とかコメントするぐらいなら、近藤社長ご自身がはてなの経営数字を公開して、「Web2.0」でカネを集めて回る胡散臭い奴らどもに冷や水ぶっかけた方が良くないですかとか思ったりする今日この頃なのであった。

11:23 午前 ビジネス コメント (8) トラックバック (18)

2006/04/06

なんだかなあ

 ええ、もうがっくりですよ。なんつーかですね、トラックバックとコメントを全ページにつければ「Web2.0」だと思ってるんじゃないですか。そりゃぜんぜん違うでしょ。

 いやもちろんね、その機能を実装するのだけでも大変だった、お金もかかった、しかもこれからいつ炎上して膨大な投稿が来るかも知れないのを24時間監視し続けなきゃいけない、俺たちはがんばってるんだというのは分かりますよ。でもそれと「2.0」とはぜんぜん関係ないですわね。一言で言えばただの「自己満足」。何のためにトラックバック、コメントが必要なのか、分からずにやってるとしか思えない。

 何でかって言うと、そのトラックバックアドレス、あるいはコメント投稿へのリンクが、ページ内のよーく目を凝らして探さないといけないようなところにしか付いてないわけですよ。要するに「トラバ、コメントは怖いし面倒だからとりあえず目を付けてくれるな」って言いたいわけなんですね。いや、そう受け取れますよあのデザインは。でもまあそれはいい。この前もつまらないことで炎上したばかりですしね。

 でも、それならコメント欄閉じればいいだけでしょ。トラバで汚い言葉の投稿を送ってくる人ってのは珍しいんだから。当てこすり程度のトラバなんかだったら大して気にもならないですし。そういう話じゃないんですよ。つまりですね、今ネットで情報サイトをやることの意味って分かってます?ってことなんですよ。

 米国でもこんな現象が起こったりしていて、要するにユーザー自身が「自分が貢献している」と思えるようなウェブサービスでないと、もうトラフィックを集めることなんかできないんですよ。それでもYahoo!とかMSNみたいに、これまでのトラフィックがあれば別ですよ。ゼロから始めようっていう時に、「2.0」のパワーを無視してどうするんですか。

 一番気になるのはですね、送られてきたトラバを「情報」とも思わないそのデザイン思想なんですよ。そもそもトラバやコメント機能が何のために必要と言われてるのか、分かってますか?ただの「大手サイトに名前を乗せたがる目立ちたがりユーザーのガス抜き」みたいなもんだと思ってるでしょ?ぜんぜん違いますよ。トラバも貴重な「情報」なんですよ。本来はサイトの情報価値を高めるために、頭下げてでも送ってもらわないといけないようなもんなんですよ。

 だから送ってもらったトラバは、一般のエントリと同じぐらい目立つところに並べてあげるぐらいのつもりがなきゃダメなんですよ。コメントだって本当はそう。無責任なコメントが多いからそんなことできないって言うなら、そもそもじゃあなんでコメント投稿に掲載前のチェック機能なんか付けてるんですか。「有意義なコメントのみ掲載します」って言うなら、堂々と表に出して「情報」としての価値を認めるべきなんですよ。

 むしろ自分たちの出す情報と一般ユーザーの情報とを対等に並べるようなことはできないと思うなら、トラバもコメントも無理矢理つけなくったっていいんですよ。そもそも大手サイトなんてそんなもんだと、みんな思ってるんだから。だけど、実際には「情報」の価値っていうのは、他の誰にも接触できないようなディープスロートから得られた極めてトップシークレットに近い情報でなければ、A社がB社を買収したのはなぜなのか、なんてのはみんなの知っている知識を寄せ集めた方が推測の正確さも上がるんですよ。そのためのトラックバック、コメントでしょ。

 というようなことをぜんぜん理解せずにトラバ、コメント機能だけ実装して「Web2.0でござい」なんて言ったって、ちゃんちゃら可笑しいだけなんですよ。

 あと、これも本当にがっかりしたのは、サイト上やメールで情報のサマライズとか、価値の重み付けの判断がぜんぜんなされてないってことなんですよね。少なくともユーザーにはそれがまったく見えない。膨大な量のタイトルが全部「等価」扱いで並んでる。

 暇なひきこもりネットオタク相手にサービスやってるならいいですよ、別にこれでも。でもそうじゃないんでしょ。だったら、すべてのコンテンツに10秒で読めるサマリー付けて、オススメをもっときっちり選んで「今日はともかくこれだけを読んでください」って、一目で分かるように差し出すデザインを考えなきゃだめですよね。こんなもの、誰も読まないですってば。僕の隣の人にメール見せたら、3秒で閉じて二度と読みませんでしたよ。働いてる人間は、みんな忙しいんですよ。

 等価扱いで膨大な量の情報を投げるんであれば、そういうのに適した情報の投げ方がありますよね?RSSとか、キーワードリスティングを絡ませるとか、Cookie使ってカスタマイズドページに誘導するとか。時間がなかったかも知れない。でもそれにしたって、あのメールはないでしょ、あのメールは。

 こちらのブログでまさにそのものずばり書かれてますけど、お客様の立場に立って考えてサービスするというのは、「Web2.0」とかそういうトレンド以前の、基本の基本なんですよ。そもそもそれってビジネスなんですよね?だったらどこのどういうお客様のためにこのビジネスをやるのかがお客様に伝わらなきゃ、どうしようもないじゃないですか。

 お客様に伝えたい価値があるなら、まずその価値が徹底的にしっかり伝わるように、何もかも(仕組みも、デザインも、サービスも)分かりやすくするべきなんですよ。提供したい価値はあるんでしょ?え?そもそもそれがよく分からない?…そうですかそれは失礼。いやはや。

11:43 午前 メディアとネット コメント (11) トラックバック (4)

2006/04/01

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08:36 午後 エイプリル・フール トラックバック (0)

エイプリルフール中止だって。

 今年は4月1日だからって浮かれたトップページのサイトがあんまりないなあと思っていたら、原因が分かった。

 2ちゃんねるのトップページを見たら、「エイプリルフール中止のお知らせ」ってのが下の方に載っていた。ライブドア事件とか楽天の最下位とかに鑑みて、今年はバカ騒ぎと嘘を取りやめるとのこと。そうか、中止だったのね。納得。うちも今年は変なことはやめようと思う。

 ところで、切込隊長んとこのコメント欄で俺の正体が河上イチローだってばらしやがったのは、どこのどいつだ。

08:55 午前 エイプリル・フール コメント (8) トラックバック (1)