ソフトバンク孫正義社長 会見速記録
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日本史上最大のディールについての簡単な感想

2006/03/17

ソフトバンク孫正義社長 会見質疑応答

続いて、質疑応答についても速記しました。聞き取れなかったところもあるので、参考程度に。


質問:

Q:VFというブランドはどうなっていくのか。また、ビジネスモデルについて、水平分業というお考えが以前にあったと思うが、ハンドセットの調達も含めてどうするのか。また新規事業として割り当てられた周波数帯についてどうするつもりか。

孫:ブランドについてお答えします。基本的に新しいブランドに切り替えますが、移行期間として半年~1年ほどかかると思うが、お店の看板掛け替え、印刷物などを徐々に新しいブランドを浸透させていきたい。ブランドについてはできるだけ早い時期に決めたい。これから検討する。

水平分業については、ヤフーへの質問ですか?

Q:ヤフーと端末と両方教えてください。

井上:ヤフーについてはBBの時に経験していますが、インターネットユーザーに広く提供していくということと、VFのユーザーの方々にキャリアに近いところにいるために利便性を提供できる部分があると思うので、社内ではT字形というが、横に広くサービス提供する部分と、会員の顧客に深いサービスを提供する部分とに分けていきたい。

孫:端末はこれまで通り多くのメーカーさんから調達することになるが、新しいテクノロジーや使い方についてはもっともっと深く関わっていきたい。周波数については新規事業者として1.7mhzを得たが、新規事業の部分を残すか、それとも完全な既存事業者としていくのかは総務省と話し合って決めていきたいと思うが、1.7mhzを返すとしたら、VFは既存事業者としてイコール・フッティング、高速データサービスなどをやっていくのに必要な周波数を持っているのか、800mhzなど浸透率の良い周波数についてはどうなのかというのをよくよく議論して、収まるべきところに収まるのだろうと思って検討していきたいと思っています。

Q:念のため。手放す手放さないについてはどうお考えで。

孫:よく相談のうえ、ということになるかと思います。

Q:(ITmedia)新体制ですが、津田会長・モロー社長という体制は残すのか、SBから新しい役員は入るのか。また新規で一からやったほうがIPネットワークは作りやすいとおっしゃっていたと思うが考えは変わったのか。

孫:本当に買収できるかどうか、今日まで議論していたので役員体制まで考えている余裕がなかったので、これから考えていきたいと思っています。新規ネットワークを一から構築、MVNOなどあらゆる可能性を検討すると、私は一貫して言ってきたつもりですが、新規事業でのみやるという印象を与えていたとすれば、誤解を招いていたかもしれません。私は携帯は必ず参入するつもりであると、何度も聞かれるたびに言ってきました。今後も何でもありうるということは申し上げておきます。ただ、本業のデジタル革命の部分は変わりません。この幹の部分はそのままです。

Q:(NHK)VFは日本でいまいちだったわけだが、これをどのように分析し、NTTに対抗できるように強化していくのか、一言で言うとというのをお話いただければ。

孫:少なくとも3Gについてはつながらないところが多すぎるという声があったと認識しています。これについては徹底的につながるようにこだわってネットワークを強化していきたい。これはまったくの新規で作るのに比べれば、はるかに苦労が少なく、早くできると考えている。2つ目はコンテンツだが、ドコモ、auに比べて少なかった。これはヤフー、SBグループ総力を挙げて一気に強化したい。3つ目、営業についてはSBは営業を非常に重視しており、それを強化したい。ただ今回は格好良くやりたい(笑)。泥臭くやると持っているのが恥ずかしくなるので、格好良くスマートにやりたいと思っています。端末デザインについては海外端末への意識が強くなりすぎていたと思いますが、モローさんが戻ってこられてからかなり改善しているが、今後一気に強化していきたいと思っている。この4点です。

Q:利用者にとっては料金がどうなるのか興味があるところですが、どのようにしていくか。

孫:少なくとも料金がドコモ、auに比べて高いというイメージはユーザーの中にはないのではないかと思いますが、新たな価格戦略についてはコメントすべき時期ではないと思っています。

Q:(NCC)2.5GHzのサービスについてと、ボーダフォンがこれまでやろうとしていたこと、MVNOについての見通しを。

孫:WIMAXについては、これまでいろいろ実験をやってきておりますので、VFの買収によって早く展開できることになってきたので、これは進めていきます。またMVNOについても新たな顧客獲得の手段と思っていますので、積極的に検討していきたい。

Q:(朝日)価格をどのくらい武器にして戦っていくつもりかを知りたい。ADSLでやったような価格破壊者として臨むのか、寡占クラブの一員としていくのか。

孫:まだコメントすべき時期ではないとお答えした通りです。

Q:(FSBI)設立する新会社の出資比率はどうなるのですか。それと1.75兆円の買収額は、LBOとか各社の出資を足していくと上回ると思いますが。

孫:議決権のある株式はソフトバンクが100%です。また、97.5%の英VF保有株を1.75兆円で買収するわけですが、VFJが一部外部からの借り入れが1200億円、英VFからの融資が1400億円だったかあります。その部分をはずして考えると、英VFから譲り受ける株式の価値は1.75兆円。ただ、新会社が借り入れするものの中には、親会社VFからの借り入れのスライドもあるということです。

Q:ノンリコースローンについては、SBの子会社負債として出てくるということでしょうか。

孫:連結では入ってきますが、返済リスクはあくまで遮断されていると。SBの株主から見るとリスクマネーは2000億円で打ち止めで、新会社がキャッシュフローで負債を返済していくということです。

Q:(NSSB)既存借り入れや既存融資の債権者については不利な立場になるかと思いますが、もう少し詳しく説明してください。

孫:既存の社債が1000億ちょっとありますが、これは社債のまま引き継ぐのではないかと。最終調整を行っているところですが、資金調達の中で置き換えるかどうかも調整中です。残りの債権者はVFUK本体から1000億円ちょいでているのですが、それは新会社の1000億円の劣後債として残すということにVFと合意しました。それ以外の債権者はほんの数十億円あるということですので、今回の調達で借り換えて返済ということになるのではないかと思います。

Q:(CNBC)2点。現在の各社の料金体系について高い、安いどのように考えていますか?

孫:さっきと同じ趣旨の質問ではないかと(笑)。まだコメントする時期ではないと、時期が来ればお話しさせて頂きたいと思っています。

Q:3Gのつながらないところが多いという話でしたが、年間いくらぐらいの設備投資を考えていますか?

孫:これまで2000億円規模の投資をVFではやっていますが、同じレベルはやっていくと思います。それに加えて3Gのつながりにくいところへの補強、ユーザーキャパシティも増やしていきたいと思っています。

Q:(朝日)交渉の過程について、モローさんが空港に来るのを待ちかまえていたと聞きましたが、モロー社長は一貫して売却の意志がないと言っていたのが1カ月ほど前に転換した理由を聞かせてください。

モロー:MVNOについてはこれまでも交渉していたが、空港で待ちかまえていたというのは、そういう熱心さを象徴する話です。また、売りには出していなかったけれども、孫さんから話をもらって、私どもとしても株主に価値がある話として検討するべきと考えたということでした。

孫:昨年早い時期までは自前でやりたいと考えており、暮れにかけてはMVNOを交渉していましたが、よく考えるといっそ買収したほうが早いかなと思って私のほうから今年に入って申し入れた、ということです。

Q:ヤフーとの関係でコンテンツを拡充していくということでしたが、10月にはMNPが予定されていますがいつ頃にやるんでしょうか。

孫:何をするにも時間がかかるのですが、本格的な展開ということでいうと半年ぐらいはかかるかなと。またそこから徐々にふくらんでいくという、ただ半年後からは急に積み上がっていくということで。

井上:そんな感じにするようにがんばります(笑)。

Q:(quick)子会社を作って買収というのは、本体での買収には不都合があったのでしょうか。またノンリコースローンはコストが高くなると思うのですが、なぜそこまでして切り離したのか教えてください。またこれでケーブルとワイヤレスとを手に入れられたわけですが、当初から全部まとめて買った方が良かったのではないかと思いますが。

孫:子会社での買収は戦略的な意味があるわけではなく、手続き上の意味だけです。BBモバイルが1.7GHzの周波数をいただき、人員も研究開発もいるわけですが、このチームがそのまま所有するというのが自然かと思っている、最終確定ではありませんがその方向で検討しているということです。またノンリコースのことですが、SB株主から見ると財務リスクは遮断できると。直接リスクを負わなければいけないのは2000億円というところで完結できるほうがいいと思います。また、VFJに3000億円のEBITDAがありますので、それを使うほうがコストアップにはならないという判断です。日本テレコムとJフォンを一括で買わなかったのは、その時にはそんなにお金がなかったというのがシンプルなお答えです。

Q:(FT)PEからのオファーも出ていたと思いますが、VFグループについては他のオファーも検討されましたか?しなかったとすればなぜですか?

モロー:検討しましたが、SBと生み出せる価値を見ますと、この価値に満足できるし、それを生み出すことができると思います。だから取締役会は孫さんのオファーを受け入れると決めたわけです。

Q:(日経)無議決優先株式については、将来議決権が発生するものなのか、また配当ルールはどうなっているのか。また

孫:無議決権株式については、7年の累積EBITDAが3.35兆円を超えたら、VFとヤフーは新会社の普通株式を入手できる権利がついています。VFJは、同じ条件が起こった場合新会社の10%の普通株を取得できる条件があります。またヤフーは新会社の4%の普通株を入手できることになっていますので、SBの持ち分は合計14%のダイリューションが起こる可能性があるということになります。また配当は(聞き取れず)。ブリッジローンの後のパーマネントローンについてはこれからシンジケーションを組成します。その中で調整していきます。ただ大半のお金はシンジケーションになります。一部流動化、あるいはリースが入ります。(以下略)

07:01 午後 ビジネス

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Comments

乙です。
もうちょっと売却価格でクネクネすると思ってたけどw

POSTED_BY:うはは @2006/03/17 19:56:16

はじめまして。
お疲れ様です。
ついに動き出したという感じです。
私はボーダフォンユーザとしてSBには頑張って欲しいと思っています。

POSTED_BY:目やに @2006/03/17 20:51:35

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