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2006/02/26

映画評「THE 有頂天ホテル」

THE 有頂天ホテル 今頃になって観てきましたよ。まあそこそこには笑えたのだけど、東京サンシャインボーイズの「ラヂオの時間」を観てしまった人間としては、やっぱり何か違うなーと。全然あのレベルに届いてない。2時間半の長尺を見終わった時には、「三谷さん、どうしてこんな映画でそのあふれる才能を浪費するの、早く舞台に戻ってきてよ!」という切ない気持ちで一杯になった。

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みんす党は(国会で)何もしないを、しよう。

ブログキャスター 東洋経済から届いた「ブログキャスター」の見本誌、読んでいてすごく面白かった。何が面白いって、書いているブロガーの経歴をずらっと眺めることができたこと。「へぇー、こんな人もブログ書いてるんだー」というカタログ感覚が良い。あと、自分も含めて微妙にブログ本体の中心的話題とずれたテーマのコラムを書かされているのも面白かった。その方が、出たとこ勝負の文章力が問われるしね。僕のコラムがどうだったかは、読み手の皆さんにご判断を任せるとして。

 で、その自分の書いた政治ネタのコラムを読みながら、これを書いた時のことをちょっと思い出したりしていたのだが、その頃はまだ通常国会の開幕前で、マスコミが「ポスト小泉」の下馬評でそこそこ盛り上がっていたりした時期だった。政治の世界の先は分からないとはいえ、コラムを書いてから1カ月しか経っていないのに、想像のはるか斜め上を行く急展開っぷりである。なんじゃこりゃ。

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2006/02/22

日常の亀裂

 このところ、更新が滞っております。理由はいろいろあって、1つはこのブログにウェブネタを3回も連続して書いてしまい、(ブログ用の)脳内が自家中毒に陥ってしまったこと。もう1つは本職で原稿執筆に追われまくっていること。そして最後に、このクソ忙しいのに長編マンガにはまってしまい、身動きがとれなくなっていたこと。

 何のマンガかというと、実は「ガラスの仮面」だった。最近になってカミサンが文庫版23巻を買い集めていたのを盗み読みし始めて、気がついたら止まらなくなってしまったのだ。竹熊先生いわく「現代の合法ドラッグ」という意味がよく分かった。毎晩2巻ずつぐらいを床に入ってから読み続け、10日ほどかけてやっと全巻読破した。読破しないと仕事が手につかないとあって、もう必死だった(笑)。

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2006/02/14

書評「ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まる」・下

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる 前回の書評の最後に「明日続きを書く」と言っておきながら放置モードに入ってしまったのはいくつか理由があって、一つは仕事が猛烈に忙しくなった(正確に言うと梅田氏新著出版イベントに出るために棚上げしていた膨大な仕事が棚から崩れ落ちてきた)、一つはあと何回書けばこの話が終えられるのかが自分で分からなくなっていた(笑)。もう1つは、イベントをきっかけにいろいろなブログで論評が書かれていたので、それらを読みながら考えを巡らせていた。

 今も棚の上の仕事が全部無くなったわけではないので、実はこんなことを書いているヒマはないのだけれど、書くと言っておいて書かないとまたまた後でいろいろな厄災が降りかかってきそう(笑)なので、もう見切り発車で続きを書いておく。

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2006/02/07

書評「ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まる」・上

 この本は、おそらく梅田氏が日本に来るたびになんども口を酸っぱくして説明している日本のエスタブリッシュメント層の人々、なかんずく大手メディア企業の幹部を想定読者として書かれたものだろうと思う。内容が過去3~4年ぐらいの間に梅田氏によって書かれたウェブや雑誌での連載、講演などをまとめたものであることや、あとがきの語り方からもそれは見て取れる。つまり、少なくともネットで梅田氏のブログや講演録をリアルタイムで読んでソーシャル・ブックマークしているようなネット住民たる僕たちに対して書かれた本ではない。

 ウェブの世界(とそれに絡むビジネス、広い意味での情報産業)において、今何が起きているのかがどうしても分からないという方々にはまず無心にこの本を読んでいただくのが一番良いと思う。僕ごときがくどくど言わなくても、ここにもっと分かりやすい言葉で書かれているからだ。で、僕たちウェブの世界にどっぷり浸かっている人間が考えなければならないこと、それは「この本に何が書かれていないか」ということである。

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2006/02/03

梅田さんの新著出版記念イベントに出ます

 既に梅田望夫氏ご本人のブログでも何回か告知されているが、氏の新著「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる」の出版記念イベントに、「ゲストパネリストその1」として出席することになった。なんか「村人その1」みたい。

 その準備として、昨日筑摩書房より謹呈本が届いたので、仕事からの帰りの電車の中で読み始め、たった今、読了。別に夜を徹して読んだ訳ではないが、現在ネットの世界で起こりつつあることの位置づけとかいったテーマについて、なるべく体系的に(ネットが分からない40歳以上のおじさんにも理解できる程度に)書かれていて、でも分かる人には分かる含蓄のある話がたくさん入っていて、するすると読めるとても良い本だった。

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