ついに来た。メール向けAd-Sense
Gmailの画面をいつものように眺めていたら「おっ?」と思った。ついにキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!! メールの内容を検索して関連広告張るサービス!Gmailアドセンスだ!
今はまだメール内容に関連するGoogle Newsのヘッドラインが表示されるだけだが、やっぱりGoogleはGmailも内容をちゃんと検索して読んでいたことが判明。日本でもコンテンツ連動の広告が出るのも時間の問題となったわけだ。さすがGoogle。他人のメールを全部広告スペースにしてしまおうというその発想、大したものだ。
実は1つ前のエントリで、本当はYahoo!とGoogleの話を書こうと思っていたのだった。でも話がいつの間にか逸れて楽天についてだけのエントリになってしまった。何を書こうと思っていたかというと、検索に関するYahoo!とGoogleの手法の差というのは、実は実際の差というよりもマーケティング・コミュニケーション上の差なんだよということだった。
Yahoo!は昔から、キーワードに沿ったサイトをスタッフが人力で探し出してリンクを張っていた。機械的な検索が中心になってきた今でも、実は裏でスタッフがキーワードごとにどういう順番で検索結果を表示すればいいかとか、毎日細かいチューニングを行っている。というのを、この前出たとあるパーティーで、Yahooの中の人に教えてもらった。
逆にGoogleは「検索はプログラムがやっています。人間は一切判断していません」と言っているが、だいたいプログラムというのは人間が書いてるんであって、何をどういう順番で表示するかは当然ながらプログラムする人間の判断が含まれているわけだ。その意味でGoogleの検索だって「中の人がチューニングしている」ものであることは変わらないはずなのに、彼らは常に「プログラムがやっています。人間は判断してません」という常套句を言い続けているのだ。
今では両社ともそんなに変わらないことをやっているはずなのに、なぜGoogleは人の手の関与をことさらに否定するような言い方をするのか。その理由が、まさにこれ。つまり、彼らは通常なら広告など入れようのないプライベートなインターネット空間にも、「機械しか見てませんから」という言い訳とともに、広告を入れたかったのである。
友だちとの他愛ないメールのやり取り、チャット、会話など。その横に広告を入れられれば、広告の可能性そのものを広げることになる。でも、それを可能にするためには「Google自身はプライベートをのぞき見してはいない」ということを強調する必要がある。だから、ああいう説明が繰り返されてきたのだ。
実際には、Googleも人手を使って検索機能をチューニングしていることが明らかになったらしい。ってプログラミングの意味を知ってればそんなに驚くべきことでもないのだが、要するにそういう事実を明らかにしたこと自体が彼らにとってダメージになりかねないということで驚かれているのだろう。
ま、そんなことはどうでもいい。ここまで考えていたのかGoogleということで、僕もこれからGmailにはあまり社外秘的、個人秘的な内容は書かないようにしようっと。
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コメント
発想を変えればGmailの利用料としてプライバシーの一部を切り売りしてるって事になるんでしょうな。
投稿: ふむふむ | 2005/10/31 04:52
グーグルにはネット・イエローページというサービスもあるのだそうだ、日本に入ってきているの?
投稿: マルセル | 2005/10/31 13:10
もともとGmailのプライバシーポリシーにはメールの内容に関連性の高い広告をつけるよ、と書いてありましたから、ちゃんと読んでた人はこれくらいのことは知っていたはずで。
投稿: moricoro | 2005/10/31 21:25
Googleの気味が悪い点は代替可能なサービスを
平気で繰り出してくることだ。
プライバシーが気になればGmailなんぞ使わなければ良い。
他にいいメールサービスは一杯ある。
しかし社会には貢献している。
サルみたいな日本のIT屋もこぞって自分とこの
メールサービスを増強した。
それぐらい自分で考えろよ白痴どもが。
googleは本気でネット政府を目指しているのかもね。
政府ってのは政治力の偏在に基づく権限の集合体
という意味でなく自由経済のような持続性を有する
サービサーって意味ね。
投稿: g | 2005/11/01 03:30