【速報】「ニュースの現場」の高田氏がブログ休止
朝、ブログ界隈をちらちらと眺めながら巡回していたら、北海道新聞の高田昌幸氏が東京転勤のため、ブログ休止だそうな。
高田氏のブログは、市井の立場から現代の「環境型権力」を批判するという貴重なタイプの内容だっただけに、休止は非常に残念。
環境型権力って、GLOCOMなどでも議論されているように現代の国家権力のあり方を考えるうえで欠かせない視点だと思うのだけれど、東浩紀氏なども指摘しているように、これについて真っ正面から批判するのが非常に難しい。というか、まだロジックが確立されてない。
高田氏のブログのロジックそのものは、「○○という目的のために作られた環境型権力が△△という、全然違う目的のために利用されるのはいとも簡単なこと」という、既存のメディアにありがちなものでしかないのだけれど、こういう議論が記事ごとに断片化されたニュースの寄せ集めで成り立っている新聞メディアではどうしても進まない。つまり、ブログのように一個人なりがそれを1つ1つ抽出して時系列で並べ、批判していくというプロセスをたどらざるを得ない。
その意味で、高田氏のブログは最近非常に面白い境地に入りつつあったのかなーと思ったりしていたのだけれど。休止ですか。残念です。
それと、地方紙の優位というのをかけ声だけでなく身をもって実践されていた方が、東京に来て何をするのだろうかという不安&期待もある。東京で地方紙記者ならではの面白いネタを拾いまくってくれればと思うのだけれど、官庁の記者クラブ詰めになったら物理的にも意識的にもなかなかそうはいかなくなっちゃうのかも。
でも、東京は世界につながっているいろいろな人がいるところですから、ぜひ人脈と見聞を広めていただければと思います。もちろん、ブログの早期再開も期待してます。
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コメント
やると言ったり、止めるといったり、コロコロ変わるところが人間臭いということで(^^;
投稿: 高田昌幸 | 2005/06/22 18:12