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新聞販売店のずさんすぎる個人情報管理

2005/05/16

リサイクル引っ越しについて考える

 週末はあれこれ忙しくしていて更新できなかった。このまま放置しておくと永久に更新が止まってしまいそうな気がするので、むりやりエントリ。

 来月に引っ越しを予定している。それでいろいろと見積もりを取っていた。ネットが最大の力を発揮する1つの典型が、こういう「一生に数回あるかないか」の頻度でしか買わない商品・サービスを選ぶ局面だ。今回もそういう意識を持っていろいろとネットの活用を試してみた。

 うまく業者を選定して購入するためには、引っ越し業者およびその業界についての基礎知識がまず必要だ。そういう基礎知識も、ネットにしっかりと蓄積されている。

 今回見つけた中でのイチオシは、「引越しのウラオモテ」というサイト。元引っ越し業者で働いていた横浜の中村氏が作ったサイトで、引っ越し業界の概説から料金計算機、見積もりサイトの活用や価格交渉、準備から当日のトラブル、果ては自力での引っ越し方法まで、ここを全部読めばとりあえず引っ越しについて戸惑うことはなくなる。ちょっとした相談のできる掲示板や関連情報のリンクなどもついていてとても便利だ。

 で、引っ越し業者を見積もりに呼ぶわけだが、これがまた最近は本当に便利。ネットで運ぶ荷物の数や住宅の条件などを入力すると、それが自動的に何十社もの引っ越し業者に送られ、見積もり連絡や交渉ができる「一括見積もりサイト」というのがたくさんある。

 今回はその中で、「100社へ引っ越し見積り!100社.com」というサイトと、「あい見積り」というサイト、2つに入力して送ってみた。結果から言うと、「あい見積り」の方はサイトの担当者がすぐに電話してきて「○○社と××社が連絡を取りたいと言っているが紹介して良いか」などの確認があり、その後もメールでレスポンスしてきた業者が多かったと思う。

 ただ、業者の数は多ければいいってものでもない。いちいちメールに返事を書いて時間調整するのも大変だし、訪問見積もりをしてもらうと貴重な休日の時間が1社あたり30分~1時間は潰れる。今回は2日に分けて4社に来てもらったが、多くても4~5社が限界だろう。10社とか見積もりしてもらっても、どこも似たり寄ったりであまり意味がないと思う。

 こういう一括見積もりサイトで連絡してくる引っ越し業者というのは、テレビでCMを流しているような大手ではない(大手も一応加わっているようだが、繁忙期でもないはずなのに連絡はまったく来なかった)。地域限定でやっていたり、ちょっとした特技のある中堅業者だ。でも値段は大手よりたいていは安い(らしい)ので、引っ越し業者のブランドイメージ(ネコやらペリカンやらパンダやらのマークの入ったトラックを新築住居の前に横付けして近隣に見せびらかしたいという欲望)を気にしない人であれば、大手にこだわる必要はないと思う。

 メールや電話で業者から連絡があったら、さっそくお伺いを立てるのがGoogle先生だ。先生に「(引っ越し業者名) 最悪」あるいは「(業者名) site:2ch.net」とでも入れて検索すれば、悪評は一発で見つかる。大手のS社なんて、もう悪評がこれでもかっていうぐらいてんこ盛りで、大いに笑える。

 逆にネットの一括見積もりサイトに登録している中堅業者は、悪評はほとんど出てこない。これは、単純にこなしている件数が大手よりも少ないということもあるだろうけど、ネットに悪評を書かれるようなことをすれば一巻の終わりだということを彼らが相当意識しているからだろうと思う。

 実際、見積もりに来た某社の営業マンも「最近はネットで情報がすごく出回っていますから、本当に下手なことはできないんですよ」と言っていた。いいことだ。下手なことなどしないでほしい(笑)。

 そういう流れを見ていると、少なくとも引っ越し業者の中でもCMを打って企業ブランドを作ろうとするような企業は、これからどんどん法人引っ越しなどのスケールメリットの効く市場にシフトしていくのだろうと思うし、個人客を取って行こうとする中小・中堅企業は、広告宣伝費を使わなくても、ウェブの活用や工夫でかなりのところまで業容拡大していけるんではないだろうか。同じ引っ越しでも、規模によってKSFが明確に変わってくることになるんだろうね。

 かつては、個人向け引っ越しサービスは営業マンを叩けばすぐに何万円と値段が下がるというようなことが言われたが、今回見積もりを取った感じでは、どこも比較的良心的な価格を出してきているように思えたし、材料なしで価格交渉されてもあまり取り合ってくれなさそうな印象が強かった。むしろ思うのは、引っ越しサービスそのものではなく、付加サービスの部分でどのくらい顧客のメリットを追加できるかというところに、競争の力点が移ってきているのではないかということだ。

 各業者のウェブサイトをよく見ると、それぞれにユニークな付加的なサービスをいろいろと取りそろえようとしていることが分かる。その意味で今回見ていて面白いなあと思ったのは、不要な家具や家電製品のリサイクル買い取りというサービスを、何社かが提供していたことだ。

 不要品の引き取り(処分)というのはこれまでもあったが、リサイクルショップを兼営したり、フリーマーケットに常設ショップを持ったりする引っ越し業者が出てきている。これは引っ越しする人と業者の双方にとって結構メリットが大きい。大きな家具のリサイクルコストというのはたいていほとんど運送費だが、引っ越しに使ったトラックでそのまま中古家具を回収してくれば、リサイクルのためだけの運送コストは要らなくなるため、その分通常のリサイクルショップより高い価格で買い取りができる。つまり、顧客にとってもトータルな引っ越し費用を相殺して抑えることができる。

 さらに一歩進んで、買い取った中古家具や家電製品を、手ごろなセットにして単身の引っ越し客に再販売することもできる。こうすれば、例えば一定期間だけ単身赴任する人などにとっては、いちいち赴任先でまた1人用の家具や生活家電を買いそろえなくても、引っ越しと同時にそれらの手配が終わることになり、非常に便利だ。

 特に大きな家具などのリサイクルは、商品価格(と利益)を物流コストがはるかに上回ってしまうため、法人向けのオフィス用品など、取引ロットの大きなものでない限り、これまでなかなか市場が育ってこなかった。だが引っ越し業者を仲介とした中古家具の流通サービスというのがもう少し大きくなってくれば、いろいろと面白いことが起きそうな気もする。

 もし近々そういう引っ越しをしてみたいとお考えの方がいらっしゃったら、僕が見つけた「リサイクル買い取り+引っ越し」の合わせ技サービスをやっている引っ越し業者として、「アルファ引越センター」「リサイクルBOY引っ越しセンター」の2社をご紹介しておく。この2社は関東近辺のみの営業みたいだが、他の地域にも似たような業者が既にあるかもしれない。

 家具の場合は運送コストが大きすぎるのでどうかとも思うが、中古品というのは相場形成のノウハウにおいて一般にスケールメリットが働く。こういうリサイクル引っ越し業者がある程度出てきたら、首都圏とか近畿圏ぐらいの規模で中古家具のネット取引市場を作る企業なども生まれてきそうな気がする。

11:22 午前 ビジネス

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お部屋探しには電子メジャーだ! トラックバック 電子メジャー.com @2006/01/01 20:23:05
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Comments

むりやりエントリとの事ですが、実際に役に立ちそうな興味深い記事ですね。
引越しのとき参考にします。

POSTED_BY:いつもはdom @2005/05/16 12:20:02

むりやりで、ここまで書けるというのが凄いです。引越しは、どうも中小には
頼みにくいのですが参考になりました。

POSTED_BY:kondo @2005/05/16 17:58:00

引っ越しといえば、ドラえ(ry。
一度あのサービス(正確さ、手際よさ、早さ、丁寧さ、清潔さなど)を味わうと、なかなかレベルを落とせないもので...。
それと、あとかたづけやお掃除などをどこまでしてもらえるかという点もね。
世帯の場合、男性主導で業者を決める場合と女性主体で決める場合では随分と違うのでは。
まぁ、どこまで自分でやるか(逆にどこまで業者任せにするか=自分&パートナーがどこまで楽するか)によって、対象となる業者層が最初のところから違ってくるんじゃないですかね、経験上。
(一応、引っ越し回数、引っ越し先とも豊富なパリのおっさんより。)

POSTED_BY:antiECO @2005/05/16 21:32:43

もんだいは在庫っスかね。
リサイクルで引き取ったものは、どう流れて
どこに溜まってるんだろう?

POSTED_BY:イケメン @2005/05/17 0:37:47

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