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2005/05/19

新聞販売店のずさんすぎる個人情報管理

 4月から会社の仕事は寝ても覚めても個人情報個人情報で、昨日も「そこまで言うか」的な管理マニュアル確認の会議が延々続いていて疲れ切っていたわけだが、こちとらがそんなにしてまで個人情報管理に神経すり減らしている時に、マスコミはそのはるか斜め上ですよ。

 新聞止めた家狙い空き巣 元販売店の夫婦ら送検(共同ニュース via gooニュース)

 元新聞販売店経営者が、新聞の「休み止め」読者のリストを販売店に忍び込んで盗み出しては、留守宅を狙った空き巣を首都圏で100件以上やっていた、というもの。判明しただけで48件、5600万円の被害があったらしい。(15:50追記あり、タイトルも変えました)

 しかし、なるほどと膝を打つアイデアだ。ていうか、膝打ってる場合じゃないし。新聞販売店って、(犯罪も含めて)商売のネタになる個人情報の宝庫なんだな。この手口がプロの空き巣狙いに知れたら、全国的に被害がすごいことになりそうだけど。配達のアルバイトのふりして販売店に入るなんて、いとも簡単なことだろう。

 思えば新聞やテレビとかのマスコミって、「マス」って付くだけあって、一番個人情報保護に疎い人たちなんかもしれない。個人の顔見て仕事するってことがほとんどないからね。でも、本当の意味でのマスメディアは、テレビしか存続し得ないだろうから、新聞の人たちは早く自分たちが「マスメディア」じゃなくて「ターゲットメディア」だって意識を切り替えて、個人情報管理をきちんとした方がいいんじゃないのかな。

 個人情報を管理する際に一番大事なのは、データベース管理の際の注意点と同じ。つまり「分散させず、なるべく一カ所に集めて管理する」、「切り出す時はデータベース全体が分からないようなクエリを組む」、そして「アクセス履歴をきちんとトレースする」、この3つだと思う。

 その意味では、新聞って販売店ごとに顧客情報を管理してるわ、それぞれの配達員の担当地域の状況すべてが分かるようなデータの作り方をしてるわ、誰がアクセスしたかのトレースもできないわで、全然なってないんだろうな。

 今回みたいな、販売店のずさんな顧客情報管理が甚大な犯罪被害を起こしちゃったという場合、被害者が新聞販売店を盗難被害の補償を求めて民事訴訟に訴えるってことは、あり得るのだろうか。今話題の偽造カードによる被害も、金融機関側に原則補償の責任があるわけだし、不適切な情報管理によって起きた被害は相当額事業者側の責任が問われるのではないだろうか。

 法律のことはよく分からないのでこれ以上何とも言えないけれど、「報道機関は個人情報保護法の適用外」とか嘯いてこの問題を放置してたら、そのうち販売組織が訴訟の嵐に巻き込まれて崩壊しそうな気がするな。というか、それ以前に賢明な人は販売店から宅配で新聞買うの、止めるだろ。

 逆に、このピンチを新聞社の顧客情報管理体制を一元管理に変革して、プッシュからプルに販売施策の軸を切り替える、またとないチャンスにするっていう手もあると思う。いずれにせよ、日本の新聞販売店にもそろそろ近代化が必要なんじゃないかねえ。

 しかし、それにしても個人情報管理って、めんどくさいよなあ。

(15:50追記)新聞販売店の休み止め情報を使った空き巣の手口って、以前からあったものなのね。(asahi.comのこちらのニュース(Googleキャッシュ)。年が分からないが、昨年か?)逆に言えば、ここで「販売店に対し、顧客情報の管理に万全を尽くすようお願いしていきます」と朝日新聞の広報部のコメントが出ているということは、新聞各社も顧客情報管理が問題の一端であることは認識していたということだな。これは結構大きな問題になりそうな気がする。

(16:00さらに追記)大手紙の過去の紙面DBを検索してみたら、やっぱり。上の追記のニュース(昨年5月のもの)も今回のものも、ほとんどどの新聞社も記事にしていなかった。そりゃそうだよなあ。1年たっても顧客情報管理に何も手を打って来なかったことがばれちゃったら、企業としての責任を問われるだけじゃなくて、「防犯のためにも新聞を定期購読するの止めましょう」って論理が成り立つもんな。ネットでこのニュースを流した共同通信、GJ。

05:32 午前 メディアとネット

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本日はうなづき系 トラックバック at most countable @2005/05/22 12:29:32
リンク通知です。 単なる「うなづき系記事」なので、こちらの情報量は少ないので 無視して頂いてかまいません。 続きを読む

映画「耳をすませば」に見る非現実性の代償 トラックバック ウェブログ図書館 業務日誌 Weblog(Blog) Library @2005/05/23 9:23:03
 宮崎駿監督のアニメーション映画「耳をすませば」では、図書館という場が物語の進行の上で大きな役割を果たしている。 ウィキペディア(W... 続きを読む

Comments

なるほどすごいアイデアだ。
>元新聞販売店経営者が、新聞の「休み止め」読者のリストを販売店に忍び込んで盗み出しては、留守宅を狙った空き巣を首都圏で100件以上やっていた、というもの。判明しただけで48件、5600万円の被害があったらしい。

POSTED_BY:祝詞 @2005/05/19 13:07:58

おもしれぇ。そんな方法を考えたのも経営経験者冥利に尽きるよな。
個人情報はこれからはもっときちんと管理されていくのだと思うけど、新聞販売店みたいに経営スタイルがずっと変わらなかったところは、格好の情報源として狙われるんじゃないだろうか?
日本の企業はそこんところ意識をもたにゃあね。

POSTED_BY:taka @2005/05/19 20:16:32

この事件、似たような話を映画か本かで見たことがあります。
空港のチケットカウンターの女性が、チェックインしたお客さんの家に
空き巣に入る…というような話だったと思います。
何だったっけ〜

POSTED_BY:wacok @2005/05/19 20:44:16

 新聞の情報管理も杜撰だけどあっさり空き巣に入られた挙げ句にぺろっと盗まれるご家庭の安全管理も杜撰ですな。どっちもどっちじゃねえの?
我が家も杜撰だから人のこと言えないけど、去年水道管調査詐欺が来たときふん縛って蹴り飛ばして免許証取り上げて住所氏名バッチリ確認したあと氏ぬほど脅し上げたのが今更のように懐かしいですな。お兄ちゃんマジ泣いてたもんなぁ。可哀想に。誰だ、そんな馬鹿な真似したのは。
 あのとき虫の居所が悪かったら鍬で全身血塗れになるまでボッコボコにするとこでした。たまたま機嫌よかったので何事もなくてラッキーでした。新聞に載らなくてよかったです。はい。

POSTED_BY:うんこ @2005/05/19 21:23:59

っつー事は旅行代理店あたりもヤバイかな?

POSTED_BY:名無しさん @2005/05/19 21:53:12

先日もどこぞの新聞販売員が新聞止めの家に空き巣に入るって事件あったし、結構よくある話のようです。1週間以上の新聞止めだと日割りで金が返ってくるからって安易に新聞止めをする方もガード甘いわな。いまどき苦学生が新聞配達やってるわけじゃないんだし。

POSTED_BY:読者さん @2005/05/19 23:06:41

>いまどき苦学生が新聞配達やってるわけじゃないんだし。
一応まだあるぞ。ちょっと前までやってましたが。
防犯のためにも留守止めはするべきなんだが
一元管理というけどもそんなことしたら1000万の顧客情報できるわけけだ
それがえたいの知れない新聞屋に照会されるわけですよ、そっちのほうがこえーきがする

POSTED_BY:ななしさん @2005/05/20 0:31:28

東京と大阪の二重生活をはじめてからは新聞を取るのをやめました。新聞を取り込んでいるかどうかで留守かどうかがわかり防犯上よくないと思ったからです。
しかし中途半端に止めるとよけいに危ないということですね。新聞販売店というと、どうしてもあの悲惨な奈良県少女誘拐殺人事件の犯人を思い出してしまいます。

POSTED_BY:大西宏 @2005/05/20 15:03:44

止めないと新聞が溜まって「普通の空き巣」に目がつけられる。
止めると配達所の人に目がつけられる。

踏んだりけったりですな。
やっぱデータ配信かコンビニ等で買うしかないかな。

POSTED_BY:ゆーき @2005/05/21 11:22:14

>「報道機関は個人情報保護法の適用外」とか嘯いてこの問題を放置してたら、

個人情報保護法案にマスコミが含まれないとしても、それはあくまでも新聞を作る上での取材に絡んだところまでだと思いますので、販売の部分では保護されないでしょう。
販売店の個人情報保護まで適用外だとすると、今後は販売店が個人情報を横流ししてもお咎めなしということになりそうな気がするんで。だからこの話は新聞製作と新聞の販売行為とは分けて議論しないとダメでは?と思います。

POSTED_BY:奥原 @2005/05/23 12:43:58

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