ものごとを考えるまとまった時間がない
3月末だからとかそういう理由ではなく、リアル仕事と生活がとても充実している、というか猛烈に忙しい&新しいアイデアがぽんぽん沸いてくる、という状況になると、ブログで書くネタを考えるのがどんどん面倒になってくる。
思えば昨年12月は思いっきりニートだったのですごい勢いで長文の論考をびしばしここに書いていた。今も考えたいと思っているテーマはたくさんあるし、過去のブログにつけられたトラックバックやコメントに答えたいと思うこともたくさんある。だけど頭をそっちに使うまとまった時間がない。
ときどき、普通に仕事しながら年間何冊も本を出すような人がいる。まあゴーストライターがいるんでしょと言われればそれまでだが、もし本当に自分で書いているとすればどうやってあんなに書くのだろうか。
本というのはものすごい密度の沈思黙考を重ねないとできないものだ、少なくとも読みがいのある本はできないものだ、と昔から思っていた。だけど最近はぶちぶちと章ごと、あるいは段落ごとに区切れた本もたくさんある、というかそちらの方がよく売れるみたいだね。
ということは、ブログもそうだけど、あまり長時間沈思黙考したようなネタというのは受けないのかな。それもなんか悲しいな。脊髄反射みたいなネタもいいけど、たまには自分が沈思黙考すると、思考の冒険でどこまでたどり着けるものか、見てみたいと思うんだが。それを確かめるためのブログだと思うんだけどね。
でもリアル世界の方で深く強く考える、考えなきゃいけないことがたくさんあると、そういう話を迂闊にブログにリークするわけにはいかなくなってくるので、なかなか辛いものがある。ま、それでも片鱗とかはブログの端々に見えているんだろうけどね。
転職して2ヶ月足らずだが、もう新しい事業のアイデアが2~3個沸いてきたので、個人的な時間を使ってFSに乗り出しているところ。まだ目の前の仕事もきちんと身につけてないのに気の早い奴とか思われそうだが、思いついちゃうのだからしょうがない。でも提案するまでにきちんと叩いて形にしてからにしないとね。
新しい会社はそういう提案をバンバン受け付けてくれるところなので非常に嬉しい。少なくとも上層部は新規事業の提案に対して決して嫌な顔をしない。1つにはベンチャーで失うものがあまりないから(笑)というのもあると思うけど、そういう社風は自分にとってはとても気が楽で嬉しい。それだけにやる気もすごく上がる。
問題は気分がハイになりすぎて、ときどき目の前の仕事をちゃんとこなすことを忘れてしまいそうになることだ(笑)。おいおい。順番が逆やっつーの。気をつけてきちんとしよ。でも、まあこういう奴も1人ぐらいいてもいいよねえ。
というわけで今日も目の前の仕事をこなしてきます。さいなら。
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コメント
まあ、月に何冊も出している人は口述筆記が多いですよ。和田秀樹は認めているし、薦めているくらい。中谷彰宏もそうなんじゃないかな。
投稿: fumika | 2005/03/05 09:59
月に何冊も出す人の本って、1度読んで何か一つ参考になることを見つけたらそれで終り、という感じの本が多いような気はしますね。
まあ、何か一つでも参考になることが発見できる本ならそれなりの価値はありますが、人生の節目節目で読み返したり、思考回路に詰まったゴミを取り除きたいときに読みたい、と思えるような本は、やっぱり非常に濃密な思考を経て書かれた本だと思います。
投稿: s-essay | 2005/03/09 22:07