ブログと情報強度(その3)ローエンド破壊されるマスコミ
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続・働く人のキャリアの作り方

2005/03/25

【ヲチ総括】経営は1人ではできない

 昨晩の発表と大混乱の中、いろいろなブログがいろいろな意見を発表されていたようですが、R30は今回、冷静にお勉強させていただいたうえで総括コメントを述べさせていただきます。うわっ、最強の後出しじゃんけん(笑)

 切込隊長ブログのコメント欄で既にかなり分析がされているが、SBIが絡んだスキームが「孫社長とは関係ない」という北尾吉孝SBI社長のコメントは、まあ「ウソではない」ことだけは事実だろう、と(何だこの表現w)。

 端的に言えばCXグループが用意したうまい棒25億本を使って、まさに今日確定したLF保有のCX株の議決権をライブドアからうまく逃がすスキームを作ったわけで、さすが日本におけるM&Aの教祖様、北尾先生(笑)だけのことはある。あ、ここあくまで皮肉ですよ皮肉。

 これで少なくともライブドアがLFを傘下に入れたとしても、そのCX株保有分を利用しつつCX本体へのLBOを仕掛けるなどの荒技は、使えなくなってしまった。ライブドアが貸株契約の法的差し止めを求めて訴える可能性もあるだろうが、SBIの作った合弁会社は求められればLFに対して貸株の運用利息は払うつもりだろうし、たぶん裁判で勝つことはできない。ま、どちらにしろ既成事実として今年のCXの株主総会でLFの持分の議決権がライブドアによって行使されることはなくなったと考えて良いだろう。

 一方LFそのものがライブドアの傘下に入ったかどうかはまだ分からないわけだが、とりあえず彼らが占領軍(役員)を送り込んでくれば、前から宣言していたようにCXグループは一切の取引関係をうち切ることはできるわけで、LFは単体で赤字会社になってしまうだろう。課題として残っているのは映像や音楽の著作権を集めているポニーキャニオン株の行方だが、まあこれなどは6月のLFの株主総会の議案にライブドアがどんなものを出してくるかによって対応を決めればいいので、急ぐ必要はない。

 つまり、CXとしてはライブドアに対してLFの「赤字」を人質にして役員や社員を守ることができるようになったわけで、逆に言えば単独で赤字を解消できるめどをつけてからでなければライブドアも役員を総入れ替えするなどの荒技に出るのは無理になった。言うなれば、総会で「増配しろ」と吠える村上ファンドと同等以上のことは、もうできないということだ。

 今回の一連の騒動はいろいろな人との会話の中に出てきたが、2月以来の情報交換の中で僕なりに感じたのは、堀江貴文という男がフィナンシャルな部分できわめて才能のある人であるというか、数字をかぎ分け、利益の出所を見抜き、ムダなコストを潰すことにかけてはある種の天才だったんだろうなあということだ。

 ただその一方で彼に決定的に欠けている能力というのもあって、それはそうしたフィナンシャルな合理性というものが時にどれほど人の神経を逆撫でするかとか、実際の日本の大企業においてはフィナンシャルな合理性を何重にもオブラートにくるんで差し出さなければ絶対に受け付けてもらえないものであるということを、理解できない人なんだろう。経営のタームでいうと、「マーケティング・コミュニケーション」の能力が抜け落ちてしまっているということか。

 さる投資銀行の人が「彼は非常に頭がいい男だ。マスメディアに対してはフカシやブラフをかませたりするが、投資家の前ではとても正直だ。そしていろいろなことがよく分かっている。だが残念なのは、あの規模の会社はもはや天才1人では経営できないということだ」と話しているのを聞いた。

 今回の騒動を総括するとすれば、この言葉に尽きるのではないか。堀江氏の周りから、これまでにもおびただしい数の有能な人材が、実にささいな理由で去っていった。それは彼が、事業の判断をフィナンシャルな合理性のみで決めようとし、社内の人間に対しても「誠実なコミュニケーション」というものを使って来なかったからだと思う。

 あと、もう1つ思うのは、これは隊長なども何度も書いていた話だが、彼はマスメディアというものの「本質」は分かっていたのかもしれないが、「使い方」は分からなかったんだろうなということ。

 うーん、「本質」という言葉はちょっと違うかもしれないな。これもある人から聞いた話だが、個人的に、日本のITベンチャーと呼ばれる企業の経営者として、メディアビジネスというものに一番興味を示し、一生懸命勉強していたのはたぶん堀江氏だったと思う。

 この点に関しては、僕はやや世代論的なものを感じる。今の40代以上の経営者は、コンテンツの何もないところにネットのビジネスを作ってきた人たちが多くて、だから彼らは「ネットにリッチなコンテンツなんか要らないんだ」という言葉を、今も繰り返し繰り返し唱えている。楽天もソフトバンクも、プロ野球に乗り出したのは「会社として一流である」という権威と財界入りのパスポートが欲しかっただけで、別に野球をコンテンツとして自社のビジネスに生かしたいといったつもりは毛頭なかっただろうと推測している。

 そういった先達に比して、堀江氏はむしろこの点においては「ネットのコンテンツを見ながら育ってきた」世代だけに、ネット発のコンテンツやメディア事業に対してもっといろいろな夢というか期待を持っていたのではあるまいか。

 ここからはいささか僕自身の希望的な読みになるが、彼は先輩世代の起業家がわざと無視して通り過ぎてきたメディア分野が、日本という国の最後に残る巨大な「構造問題」だという意識を持っていたに違いない。そして自分がこれまでやってきたフィナンシャルな能力を、この"ムダ"の塊のような分野の改革に生かせたら…といったことを思い描いていたのではないか。恐らく、そうした彼の思いが自然と伝わっていき、メディア業界の構造変化の必要性を一番感じている団塊世代や団塊ジュニア世代(=ネット住人の主要構成員)からの期待を一身に集めてしまった部分もあったのだろう。

 だがメディアの楼閣の最上階に居座る爺さんたちの目には、堀江氏の主張する経済合理性は「脅威」としか映らなかったのだろう。いや、それも含めて堀江氏はマスメディアに、自分の考える経済合理性を「オブラートにくるんでばら撒かせる」のに失敗したんだと思う。その意味で、彼はメディアビジネスのビジネスとしての「本質的価値」は見抜いていただろうとも思うが、自分がビジネスを遂行していくうえでの「利用の仕方」は知らなかったと断言できる。誰か、ライブドアの広報担当に、メディア懐柔に長けた老獪な「スピンドクター」(ソフトバンクにおけるH氏のような)を1人、おいておくべきだった。そうすればもう少し事態は変わっていただろう。

 まあ、終わったことをとやかく言っても仕方がない。ライブドアはLF株が上場廃止になる前に、誰かに引き取ってもらわなければならないだろう。CXは永久に取引に応じるつもりはないだろうし、他のはめ込み先も見つからないだろうから、市場で大損失を出しながら売却するしかないのではないか。今回の騒動のもう1つの教訓があるとすれば、買収戦を仕掛けるときにはやれ産経を経済紙にするだのラジオでPodcastingだの本体をLBOだのと、マスコミの前で手の内をべらべらしゃべらないことだ。せっかくの落とし所の可能性を自らどんどん潰していくあの様子だけ見ていても、堀江氏は「マーケティング・コミュニケーション」の能力が欠如していると強く思った。

 あと、今回最も驚いたのは、トヨタの奥田会長という、第二日本政府とさえ言われる超巨大企業の頂点に立つ人物があれほどまでに堀江氏の肩を持ったことである。トヨタという企業の、ある種の"日本離れ"した徹底的な合理主義と、経済界とメディア界の間に存在する目に見えない"溝"が実は相当に深いものであるということとを改めて実感することになった。つまり、マスコミにとって文字通り最大のスポンサーだったはずの人物が、マスコミの現状に強い不満を持っているということがはしなくも露わになったというわけだ。このことは、今後の日本のマスコミの業界再編のゆく末を考える上で、見逃せない伏流になっていく気がする。

参考:切込隊長ブログ「お金があっても手に入らないもの」(2004年11月3日)

(3/26 22:10追記)北尾氏は、ポニーキャニオン株を「公開を前提にSBIとフジの合弁ファンドで20~30%引き受ける予定」と日経にコメント。今の段階で打ち手を見せるってことは、ポニー株までは絶対に影響が及ばないことを見越したうえでの余裕の防御表明と取るべきだろう。つまり、その前に何枚も鉄壁があることを、暗に示したのと同じ。ホリエモン、無念。

02:14 午後 経済・政治・国際

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Comments

さすがの後だしじゃんけんポン
感服致しましたm(__)m
どうも、そんな感じですよね

POSTED_BY:マルセル @2005/03/25 15:07:39

で、やっぱ、テレビ局の独占への怨みが堀江氏への追い風になっていたということ。
オレならもっとうまくテレビを経営してやると思っている人達は大勢いるはずで戦後すぐに設立されたテレビ局が変わらず引き継がれているのを苦々しく思っているのでしょう。チャンスをくれよ、銀行だってこれだけ変遷してきたのにどうしてテレビだけ特別扱い。まるで競争がない。Jリーグのように入れ替え制にして投票で最低テレビ局の放送免許取り上げ新しい事業者に回してみたらって、無理だな。

POSTED_BY:ミルミル @2005/03/25 15:59:24

次は? TBSか?

POSTED_BY:野猫 @2005/03/25 16:40:44

40代以上の経営者の件はちょっと誤解されてるんじゃないですかね40代以上はコンテンツの大事さ、コンテンツそのものを愛しているからこそ、ネットで垂れ流すことに慎重なのですよ。堀江氏のような「ネットのコンテンツを見ながら育ってきた」世代は逆に他人のコンテンツを利用することしか考えていないように見えてしまうのです、実際彼はもっと愛情があると思いますが。それに40代世代は結構自己犠牲的でね、楽しめるインフラ整備は自分達が頑張って用意するので、あとの使い方は情報提供する皆さん、利用する皆さんにお任せしますという感じのところもあるのです。自分でコンテンツを買い漁るなんてことはしないのです、はしたないですからね(笑)。

POSTED_BY:antiECO @2005/03/25 17:23:07

奥田会長の件は、トヨタ自体が株売り抜けである意味ちょっとえげつなく見えることをしてしまったときについたように見えるイメージダウンを、トヨタから奥田会長個人にすり替えてしまおうとしてるだけなんじゃないでかねぇ。それにあんなでかい会社に肩をもたれた方は方でかなりのプレッシャーになってしまいますし。私にはちょっとほめ殺しっぽいようにうつっています。

POSTED_BY:antiECO @2005/03/25 17:35:20

>メディア分野が、日本という国の最後に残る巨大な「構造問題」だという意識を持っていたに違いない。
銀行の給料がそれなりに低くなって、利益が出なくなって以来、四季報の中で、マスコミと広告代理店だけはど高い給料でした。
最後の聖域を攻めただけかなぁと思っていたのですが。。
まともに資本主義というものが作用するならば、ここの給料も下がるんだろうなと思っています。

POSTED_BY:ひろ @2005/03/25 18:53:33

ある中堅ベンチャー(JASDAQ上場)の社長に酒の席でホリエモンのプロ野球騒動についての話を聞いてみたことがあります。

「彼の言ってる事は正しい。僕も内心では同じことを考えてるし、他の若手ベンチャー社長もそうだろう。ただ、彼はストレートすぎる。」じゃぁ、同じ立場におかれたら名乗りを上げてましたか。「僕は経営者だ。勝算があればともかく、あんな出来レースにはのれない」。

非常に明快な言葉でした。そして、その距離感がなにより印象に残った話でした。

POSTED_BY:ねなし @2005/03/25 19:07:23

残念ながら、私は堀江氏が魅力的なコンテンツを語った事を聞いたことがありません。
自己膨張を続ける暴走特急にしか見えませんでした。

とりあえず、ITとAMラジオのシナジー(笑)を見せて頂きたいと思っています。
彼が今まで「育てた」事業って何かあります?

POSTED_BY:イケメン @2005/03/25 20:50:01

えええええ、私はR30さんが堀江氏をそこまで高く評価してるのに驚きました。私は齢30の人間ですが、最初から堀江氏はコンテンツメーカー(上に立ってプロデュースする立場も含む)としては有能だとは思えませんでした。
過去エントリを把握しきってないのですが、私は、堀江氏はメディアの本質的価値からして大して理解してないし、それが彼が嫌われた第一の原因だと思います。日本の大企業がどうとか、神経を逆撫でとか、そういうこととは関係なく。
既存メディアの人たちも馬鹿ではないですから、堀江氏の希望に共感できるのなら、やり方はどうであれ。話を聞くなり、もう少し支持していたと思うのです。

POSTED_BY:M.H. @2005/03/25 21:15:53

二階堂ドットコムは、既に2月の時点で、ホリエモン事件の黒幕はSBIの北尾社長であると。すると、シナリオがあって、ホリエモンも含めてプレーヤの割付は決定済みか?従って、アメリカの買収劇の様に、壮大な相関図と複雑なシナリオがあるのか?いずれにせよ、その疑いで情勢を静観しましょう。また、フジTVの日枝会長は、組合運動家の新聞記者OBで、脇が甘いダメ経営者であることを、全日本に露呈しました。この機会を捉えて、SBIなどが産経Gを揺さぶるでしょう。(産経Gは,時価1兆円ですから、その買収準備も壮大なシミュレーションがあったと思う)

POSTED_BY:snowbees @2005/03/25 21:36:44

 ほりえもんは必要以上に頑張りすぎたってところですかね。
 プロ野球騒動のところで大人しく身を引いて、少なくとも「実業における実績」を作ってからモノ申せば、それなり以上の共感を得たと思うんですけどね。
 そういう意味でなら、私もほりえもんを支持していたと思う。

 ただ、氏の行為は結局のところ買収屋(ときにバッタ屋)の域を一歩も出ていなかった。
 そりゃまあ、いかに頭が良かろうと合理主義を極めていようと、そのままでは根っこの部分から見切られて嫌悪感を抱かれるだけなんじゃないかと思っていたら、やっぱりそんな展開になってしまったわけで。

 勿体無いですね。

 ただまあ、日本では(とくに経営首脳陣クラスでは)到底出ないだろうと思っていた合理主義が、いきなりマスコミその他でぽーんと世に出たことは、いろんな意味で評価に値するんじゃないかと思います。
 たぶん氏の後に続く経営者さんは、もっともっと欲望に正直なんだろうなと。そう思うわけで。時代の流れを感じますね。そんだけです。

POSTED_BY:うんこ @2005/03/25 22:15:03

大変参考になりました。後出しじゃんけんにただ乗りさせてもらってる読者が最もコストかけていないわけですから感謝感謝です。

判官贔屓は古くから日本人の美徳。堀江さんに対する希望的観測は彼から一言もそれらしいお話が無いので何とも言えませんが、読後感が良いのは私もまた古い人間だからでしょうかね。

POSTED_BY:わかぞー @2005/03/25 23:09:20

こんにちわ。

テレビ局はどこと提携してもいいけど、
あんまり文字情報を詰め込まないでほしい。

テロップ、スーパー、使い過ぎるし。目が疲れる。

番組の企画やネタをポータルサイトにふって、そこに単独でない
いろいろな会社が絡むスタイルとか、無理なのかな。そうですか。

POSTED_BY:べきさん @2005/03/25 23:42:22

トヨタの奥田会長がホリエモンに少し肯定的な理由。自動車は、水商売と似ており、失敗モデルを3回続けると破産すると言われている。トヨタは、ホンダに比べて、ヤング層に対する企業イメージや商品力が以前から劣るのが悩みである。一方、世代間対立として、ホリエモンは、東大中退のIT新興企業をブランドにして、ヤング層や育児中の主婦に根強い人気がある。この様な背景から、トヨタもTOB不参加など企業イメージ作戦をしている。すなわち、トヨタは、自動車市場のイメージの怖さを、過去の失敗経験から学習しているが、フジTVの日枝会長は学習せず、後手後手の醜態を毎日映像で垂れ流している。

POSTED_BY:snowbees @2005/03/26 4:24:48

コメントありがとうございます。

>M.H.さん
正直言って、僕個人の堀江氏に対する評価は、コメント欄のうんこ氏とほぼ同様でした。今回のエントリは、メディアを通じて読みとれるものではなく、むしろ直接彼に会った人たちの話を元に論じたものです。ファイナンスの世界の人たちの彼に対する評価というのは、極めて高いんですよ。そのギャップは何だろうと考えたんです。

>antiECOさん、snowbeesさん
トヨタのLF株売却の行動は、CXに対する嫌がらせとか売り抜けとかそういうのでなく、株主代表訴訟に巻き込まれず、かつこの騒動と経済的利害を持たないようにするという意味で最も合理的な対処だったと思います。それと奥田氏の発言は(多少、責任の転嫁を図った部分はなきにしもあらずではあるにせよ)直接の関係はなかったんじゃないでしょうか。

snowbeesさんの言うようなイメージ作戦もないわけではないと思いますが、彼にはそれ以上に経団連会長という役回りもあります。いつも出羽の守的に騒ぐ同友会と違って経団連が市場の合理性を前面に出した態度をとったことは、トヨタ1社のイメージ戦略云々を超える大きな意味があると思うんですが、いかが。

POSTED_BY:R30@管理人 @2005/03/26 5:14:16

TBさせて頂きました

POSTED_BY:hbiki @2005/03/26 5:52:17

>ファイナンスの世界の人たちの彼に対する評価というのは、極めて高い
そして、どうやら(中高年)技術系の彼に対する評価は低い。(http://blog.mita.minato.tokyo.jp/archives/2005/03/post_73.html
感情の問題なのかなぁ。。

POSTED_BY:ひろ @2005/03/26 8:41:27

すみません、R30さん、フジTVの番組
「報道2001」はご覧になりましたでしょうか?
とてつもなく酷い内容でしたよ。
ブログジャーナリズム批判番組でした。
ブログなんてロクなもんじゃないと
TV番組のなかでアジテートしていて、
ブロガーの罵倒大会をやっていました。
そして、ジャーナリズムの高い公共性を
担えるのは既存ジャーナリズムだけと
出演者達で自画自賛していました。

これまでR30さんが述べてきたことの
正しさを、フジTVが完全な形で証明致しましたね。

今迄私の方が見る目がなかったと思います。
堀江社長に買収されていた方がこんな連中が
のさばっているよりかは、
ずっとマシだったかも知れません。

POSTED_BY:kagami @2005/03/27 8:49:07

>ブログジャーナリズム批判番組でした。
>ブログなんてロクなもんじゃないと
>TV番組のなかでアジテートしていて、
>ブロガーの罵倒大会をやっていました。
うわぁ、そんな番組やってたのか。
いろんな意味で見たかったなぁ。
どれくらいマスコミが遅れているのか知りたかった(笑)

POSTED_BY:ひろ @2005/03/27 13:48:34

R30さん、堀江氏を買い被りすぎ・・・って思いましたw

単純に、ライブドアの主な収益は金融部門、
本業のポータルサイト関連ではぱっとしないので、
メディアとネットの融合を語り業務提携を持ちかけるにしては
説得力にかけるからじゃないでしょうかね。

球界再編の頃は球界に対しての持論
今回の騒動ではメディアに対しての持論ってなだけで、
スポーツ観戦のように端から見ればあそこで蹴れば勝てたのにとか言うレベルだと思います(言い過ぎ?)。

それとも、たまたま資本のねじれがあったから突いただけで
それがなければ、社債を発行するほど命をかけてまで深く興味はなかっただけじゃないかなとも思います。
しかし、彼はまた隙があれば、他業種に殴り込みしそうですね。

POSTED_BY:orein @2005/03/27 18:06:16

コメントどうもです>oreinさん
いや、私もずっとそう思っていたんですが、そういう仮説をぶつけると「違う」っていう人(それも実際に会った人)があまりにも何人もいたので、そのあたりの自分のバイアスを少し戻すつもりで書いたんですよ。

それにしても「買いかぶりすぎだ」系のカキコ、多いよなあw

POSTED_BY:R30@管理人 @2005/03/27 18:17:34

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=10000101&refer=japan&sid=aTtx3ClLuWyM
2/27付けブルムバーグによれば、ホリエモンは、村上ファンド及び米国の有名な投資家グループのジェームス・ホーキンスと連合していると。従って、ホリエモンだけを論評していると、全体を見誤るのではないか?

POSTED_BY:snowbees @2005/03/27 22:42:28

すみません、何度か修正を繰り返しているうちにスパムトラックバックみたいになってしまったようです。
お手数ですが、適宜削除していただけると幸いに思いますので、よろしくお願いいたします。

それにしても、今日まで様々な「ベンチャー」と呼ばれる存在の企業が数多くありましたが、マスメディア産業のベンチャービジネスって皆無に近かったような気がしますね。堀江氏もおそらくはその辺に目をつけていた節が伺えるんですが、実はメディア自身がベンチャーの存在を許さなかったようにも見えてしまう今回の騒動のような気がします。
あるいは、目の付け所はいいけど、結局後出しじゃんけんを許してしまう手はずのぬるさを感じてしまうのは気のせいでしょうかねぇ。
(あるいは本人はそれでもいいと思っているのかも)

POSTED_BY:DAVE @2005/03/27 23:40:44

R30氏、ものすごい手のひら返しだね。

POSTED_BY:7743 @2005/04/23 0:26:57

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