色の付いたおカネの話
「世界で唯一、カネだけが無色透明で、フェアな基準ではないか」といったホリエモンだが、僕は97年ぐらいからずっと「おカネに色を付ける方法」のことを考えている。
考えている内容が自分だけの仮説のレベルでしかないので、ブログでもあまり書いてこなかった。だが、たまたま今日その絡みのニュースが2つほど上がっていたので、生煮えではあるがおカネの色のことについて書いてみたい。
気になったニュースとは、以下の2つ。
はてなポイント、楽天スーパーポイントへの移行が可能(CNET Japan)
電子マネーEdyと電子マネーSuicaの優劣と将来性。(FPN)
僕自身は、ポイントシステムというのは要するにおカネに色を付けることなのだと理解している。
日本でポイントシステムを「色の付いたおカネ」として大々的にぶち上げて認知させた最初の企業は、たぶんヨドバシカメラだ。それまでもアニメ「ちびまる子ちゃん」などに出てくるように、ポイントサービスというのは全国の商店街などで行われていた。でもそれってたいていは買い物で集めたポイントで商店街のくじ引き抽選に参加できますよ、という程度のもので、ポイントそのもので再びその商店街で商品が買えますというものではなかった気がする。
これに対し、ヨドバシは10%の値引きを現金ではなく自社での買い物にしか使えないポイントにすることで、(1)割引した分が自社以外の消費に使われるのを防ぎ、(2)顧客のリピート率を高め、(3)さらに現金値引きに比べて利益率を高めることに成功した。
(1)と(2)は直感で分かると思うが、どうして(3)まで成り立つのか?と不思議に思う人がいるかもしれない。このからくりはオーソドックスなもので、知っている人は知っていると思うがちょっと解説しよう。
カメラ・家電量販店というビジネスは、多々ある流通業の中でも例を見ないほど売上げの構成が特殊だ。買い上げ点数で見ると、売価数百円の商品が売上げの95%を占めるにもかかわらず、売上げ額で見ると売価数万円から数十万円の商品が売上げの8割(粗利益額で見ても6~7割)を占めるのである。つまり、周辺機器やサプライ(消耗品)は利益率も高くたくさん売れるが、実際の売上げの大部分はパソコンや冷蔵庫などの大きな商品から出るということだ。
店としては、売上げと利益の大半を支える大物商品の商品説明や販売に力を入れたいところだが、数百円の消耗品もきちんと売らないと客数が稼げない。だが現実問題としては、そちらにわざわざ販売員を張り付けることは粗利の額から考えれれば到底できないというジレンマがある。
ヨドバシは「人は張り付けられないが利益率の高い消耗品を効率よく売りたい」というこのジレンマを、ポイントで解決した。1万円の家電製品を買って、ポイントが10%(1000円)分ぐらい付いてくると、たいていの人はその場か次回来店した時にこのポイントを使って、以前に買った家電製品の予備の電池など消耗品を買ってくれる。
だが、この消耗品は粗利率が3~5割もあるので、実際の「仕入れ値」、つまり店が客に現金で値引きしたと仮定した時の値引き額はせいぜい600円程度に過ぎなくなる。10%のポイントによる値引き率は、現金換算した場合には5~7%で抑えられるという仕掛けだ。しかも、販促の手間を掛けずに売りたい価格帯の消耗品を、わざわざ他店に優先して買いに来てくれるというおまけまでついてくる。
このうまい仕掛けに気がついて、80~90年代に多くの専門小売店がこの方式を導入した。まあ、この流通系のポイントサービスは、実は一方で不都合な部分も多々あることが認知されて、今では廃止するところも増えてきたのだが、ここでは本筋の話ではないので省略。
僕が思うのは、顧客側から見たヨドバシのポイントの功績とは、「家電製品の購入だけに使えるおカネ」というものが世の中に存在するということを知らしめたことではないかということだ。つまり、ホリエモンの言う無色透明な「現金」というおカネ以外に、色のついたカネが世の中に存在し、しかもそれがある種のメリットを生むということが、明らかになったんじゃないかと思う。そう言えばライブドアも同社の色付きポイントを発行していらっしゃるみたいだし。おカネに色がないなんて、ウソじゃんホリエモン。
で、冒頭の2つのニュースに戻るのだが、そういう視点で考えた時、世の中にある様々なポイントというのはどういう意味を持って作られたものか?ということを(作る企業も、使う消費者も)よく考えることが、すごく大事だと思うのだ。
では楽天のポイントの意図は何か?簡単である。ネットで物を買う消費者を、なるべく「楽天市場」というモールの枠内だけに閉じこめておきたい。それだけだ。
楽天はこれまで、同社以外のネットモールで使えるポイントとの相互互換を一切認めていない。ANAマイレージとは相互互換だが、これはANAマイレージがネットショッピングに使われることがほとんどないこと、唯一競合する可能性のある「楽天トラベル(旧・旅の窓口)」での決済についても全日空との包括提携を抱き合わせるなどの手を打った上での判断だ。この点、楽天ポイントの意図は極めて明確で一貫している。
従って、はてなとのポイント提携では、はてなP→楽天Pという一方通行しか認めなかった。このことは、恐らく「はてなが将来はてなポイントでの物販をやるかもしれない」といった可能性を考えていたからだろう。
では、はてなポイントの意図は何なのか?これは正直、複雑だ。
はてなポイントは当初、人力検索で答えてくれた人への「お礼」をする評価システムとして始まった。それがダイアリーの(擬似的な)有料の機能を利用するための決済用途にも発展してきた。言うなれば、ネット上でのコンテンツ(質問への答え、ちょっとした機能拡張etc.)などの少額決済を簡略化するためのポイントだったのである。
聞くところによるとはてなのポイントの残高は数千万円を超えるまでになってきており、これはそっくりそのままはてな自身のバランスシートの負債項目(未払い預り金)に乗っかってくるので、彼らとしては自己資本比率を無意味に悪化させたくない(=なるべく現金やコンテンツなどに換金して使ってもらいたい)という考えがあったのだろう。その1つの方法が、楽天ポイントへの兌換だったのだろうと推測する(あと、楽天側がはてなをTSUTAYAにとられたくないという政治的な意図を持って提携を持ちかけた可能性もあるとは思うけど)。
だが僕は本当のところ、この「貯めるのも簡単(答えてあげられそうな質問に答えればいい)、使うのも簡単(はてなのシステムでポチッとボタンを押すだけ)」というはてなポイントの「色」を、もっと強く意識してほしかったと思っている。日本でそういう意味の「色」が付いたおカネというのは、なかなか他に存在しないからだ。
例えば、ダイアリーの記事の下に「このコラムが面白かったと思ったはてな会員は、下のボタンを押して50ポイントを管理人に寄付してね!」みたいな投げ銭ボタンを付けられる機能が実装されたら、僕は即座にこのブログをはてなダイアリーに移転すると思う(笑)。楽天ポイントに変えて買い物しようなんて思わせるのでなく、そういったはてなの中だけで許される遊び心のようなポイント流通の仕組みを、もっとはてなには作ってもらいたかったというのが正直な気持ちだ。
さて、もう1つのJRのSuicaについてだが、FPNの上村氏が奈辺の意図をもってこういう記事を書いているのかよくわからんのだけど、SuicaもEdyも基本的な電子マネーとしてのチップのアーキテクチャはまったく同じ(Felicaチップ)であることは知っていて書いているようなので、要は「Suicaは早くEdyみたいな機能を持て」というニュアンスなのかな。
逆に僕が知りたいのは、Edyってそんなに世の中で使われてるの?ということだ。いや、一応僕もFOMA買った時にEdyの登録はしましたけど、今まで1回も使ってませんよ。だってEdyで決済しなきゃいけない必要も便利さも、感じたこと全然ないし。Suicaは定期券+プリペイドカードとして便利に使ってますが(でもJRの駅のコンビニとかでもの買うのに使ったことはまだない)。
上村氏がどのくらいこのテーマの深層を理解して書かれているのかよく分からないが、Edyの戦略というのは別にEdy単体でどうこういうレベルではなく、上に書いたようなヨドバシ型のポイントカードを単独では到底(システム投資や顧客情報管理などの負担が大きすぎて)実現できない流通企業に、相乗り型でポイントカードを作りましょうよ、そうすれば1社ごとにかぶるコストは低くなるから――ということなのである。
でもね、僕はこれってポイントカードという「おカネの色」を無視した所業だと思うのですよ。消費者は、ポイントという「おカネ」に様々なイメージ、色を付けて自分の生活を便利にしようと思っている。店に入るとき、いちいち「ここではEdy使えるのかな?Suicaは?ANA、JALのマイレージは?」とか考えながら入るの、嫌じゃないですか。
「JRの駅構内の決済は全部Suica」とか、「ビックカメラのお店ではビックポイント」とか、TPOに合わせて自然にポイントを使うのが、一番良いわけですよ。そういう意味で言うと、Edyってすごく供給者側の論理だと思うんだよね。
実は他のポイントシステムを作ってる企業も、虎視眈々とEdy端末が普及するのを待っているというのが現状だと思う。でもEdyは「色付きおカネ」としての明確な便利さを消費者に訴求できるまでに至ってない。その意味では、Suicaの方がずっとうまく行っていると思うんだけど。
あと、上村氏の記事の中の表で「Suicaに関心を持っている企業」としてマツモトキヨシが入っているんですが、本当ですかね?マツキヨって昨年まではEdyのプラットフォームに乗ると言われていたと思うんですが。いつのまにSuica陣営にスイッチしたんだ?ビックカメラが、Edyシステムでポイントカード作りながら店頭での決済端末には結局Suica入れたのを見て、Edyを見切ったのかな。真偽情報求む。
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コメント
ポイントを「色のついたカネ」というなら、まず「カネ」の定義をして下さい。
第一、使用制限のあるポイントは、消費者にとって「カネ以下」
のアンフェアな存在でしかないでしょう。
本当は値引きのほうが嬉しいけど、店側がポイントという形にしているので
仕方なく使ってるんですよ。
「ここではこのポイントは使えるのか気にする」ってのも全然違う。
カネでいいでしょ?なんでわざわざポイントにするの?
ポイントってのは遊び心で客を騙して損させる仕組みなんですよ。
R30さんはどの立ち位置でこの意見を書いてるのだろう?
投稿: イケメン | 2005/03/31 11:39
パチンコ玉の貨幣価値の運用がもっといろんな形でできれば一番いいんですけどね〜
投稿: ぶんた | 2005/03/31 11:43
ヨドバシカメラのポイントって、しがないサラリーマンの
小遣い稼ぎですよ。それ以上の意味はないと思いますが。
会社のカネで購入するパソコン周辺機器やPCソフトは、
他店より高くてもヨドバシカメラで買う。
店員「ポイントはお貯めになられますか?」
俺「はい」
自分のために買うパソコン周辺機器、ソフトや本は、
その貯めたポイントで買う。
店員「ポイントは・・・」
俺「使ってください!!」(凄い勢いで)
投稿: y-iweb | 2005/03/31 12:05
金融工学を駆使して特定の条件下でお得な金融商品を開発するようにポイント制度をもっと考えろということでは>おカネの色
汎用性のある電子マネーの利便性は期待するけど政府がやればいいんじゃないのって気もしますな。
投稿: ポ | 2005/03/31 12:06
コメントありがとうございます>皆さん
なにせ生煮えの考えですので、バンバン突っ込んでいただいて結構です。
立ち位置は「一消費者としての自分」ですかね。>イケメンさん
そっその話は、、、勘弁してください orz >ぶんたさん
確かにそうかも。激しくワロタw>y-iwebさん
汎用の電子マネーは、90年代後半にモンデックスとかいろいろな実験が官民連携で行われましたが、結局ほとんど失敗しましたよね。今のポイントと絡んだ新・電子マネーブームは、「色の付いてないおカネは現金以外に2種類も要らない」というあの教訓をどう学んだのかと思います。>ポさん
投稿: R30@管理人 | 2005/03/31 12:13
色つきというかヒモつきのカネですね
交換可能で普遍的な価値を持つ共通の指標であるカネが後ろ2つを切られて利用場所が決められてしまうわけで
私は現金決済自体が無くなってくれればいいと考えているので電子マネーには早く普及してもらいたいな、と
リピーターを手に入れると言う点でポイントはとても優れた仕組みだと思いますが大手量販店のポイントはメーカー負担だったような気がします
客は10%ポイント=10%値引きと考えてくれるので楽でしょうね
実際は9%
Edyはampmでコンビニ決済をすることで公共料金を間接的にクレジットカードで支払えるとか、クレジットカードは使いたくないと思うようなWebサイトでの決済に使うというようなマニアックな使い方ができますよ
私の場合はポイント交換でEdyがもらえるので使っていますが、釣銭が発生しないのは小さくないメリットだと思います
Edyが使える自販がもっと普及すれば利用者が増えるのではないかと
ただJR駅構内の自販でSuicaが使えるようになるのが先かもしれません
>店に入るとき、いちいち「ここではEdy使えるのかな?Suicaは?ANA、JALのマイレージは?」とか考えながら入るの、嫌じゃないですか。
これを考えて買い物をするから楽しいのですよ
ヨドバシのポイントと同じで自分が得したと思い込むことができます
>イケメンさん
R30さんはいつでもマーケッターの立ち位置だと思います
投稿: isekaede | 2005/03/31 12:17
単なる値引きじゃ「透明な金」にしかならないのではないかと思うのですが?
それに円だって日本国内でしか使えないという制約があるのですが……。
おカネのことよく知らないのですが、はてなポイントが会計上は
負債項目になるというのはまさに貨幣であるわけですよね。
投稿: shitai | 2005/03/31 12:40
私は「現金に換えられないポイント」はお金だと思っていません。
また、ポイントをこまめに利用する性格でもないので、カードが増えて面倒だなあ、くらいにしか感じません。
ポイント制度をありがたがる人の方が一般的なんでしょうか?
Edyが使いにくい、「TPOに合わせて自然にポイントを使うのが一番良い」というのは同意です。
おもしろい記事に投げ銭、というのは賛成です。
おもしろいブログを提供してくれる人へのおひねり制度みたいなのができるといいな、と思います。
ただ、これも現金に換えられるポイントじゃないとブロガーのモチベーションにつながらないのでは?と思うのですが…。
投稿: nakakamoi | 2005/03/31 12:45
電子マネーはプレミアムがないと普及しないか。
ポイントなんかじゃなくてビットワレット株式会社の資金調達をEdyへの入金にしてその代わりEdy(Suica)内の残高に年率2~3%の利息を普及の踊り場までの数年間限定でつけてやればいいのに。
今だったら半端じゃない金額が流れ込んでくると思うけど。そんな資金需要ないか。
投稿: ポ | 2005/03/31 12:47
>>shitaiさん
せっかくカネは透明なのに、わざわざ濁らせてるジャン?ていうのがイケメンさんのおっしゃっていることかと。
あと、ポイントが会計上負債になるのは、消費者から見て債権に見えるからです。そして消費者から見た場合、通常の債権と違い 1)利息が付かない 2)換金できない 3)その店でしか行使できない といったデメリット(カネと比べたとき濁り)があります。ま、これは企業から見るとそのままメリットとなるのですが。
投稿: ajiyoshi | 2005/03/31 12:59
>はてな投げ銭
たしかに手作業で実装できるけど、やっぱり
はてな公認でないとすんごく引け目を感じるんですよねー、投げ銭。
昨日、うちにつけてみたんですごくタイムリーな話題だ。
>nakakamoiさん
はてなポイントは2000以上から現金化できたはずです。手数料がかかりますが。
投稿: castle | 2005/03/31 14:24
マツキヨでのSuica使用、一部店舗でやってます。
↓ぐぐって一番上にあったとこ
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/22966.html
本八幡駅で告知の張り紙してますです。
投稿: 本八幡 | 2005/03/31 15:02
>castleさん
はてな、現金にできるんですね。教えて下さってありがとうございます。
>R30さん
調べずに書いてしまってすみませんでした。
去年のプロ野球の件で楽天も旅窓も解約した脊髄反射人間なので
楽天が幅をきかせているニュースには抵抗感があります。
でも、投げ銭が実装になったらはてなのユーザー登録してもいいかなあ。
楽天と提携したので少し迷います。(苦笑)
投稿: nakakamoi | 2005/03/31 15:08
castleさんのコメントを見て、R30移転か!?と思ったけど、castleさんのサイトを見る限りリンク用意するだけっぽいので移転しなくても実現できそうですね。
投稿: Ryuichi | 2005/03/31 15:26
>だが、この消耗品は粗利率が3~5割もあるので、実際の「仕入れ値」、つまり店が客に現金で値引きしたと仮定した時の値引き額はせいぜい600円程度に過ぎなくなる。10%のポイントによる値引き率は、現金換算した場合には5~7%で抑えられるという仕掛けだ。
先生、ここが難しくてよく分かりません。「総額としては同じ値下げ額を、粗利率の低い商品から粗利率の高い商品に転化することで仕入れ価格から見た値下げ率を下げれる」ということでしょうか?
本文とコメント欄での議論をみると、
ポイント、マイレージの特徴って、
1.購入と割引のタイミングをずらす
2.色つき
3.合法リベート(y-iwebさん)
4.電子マネー
こんなとこでしょうか?
Edyは4から始まって、1は無視、2に失敗、3は後付。現状では魅力に乏しいですね、確かに。
投稿: ねなし | 2005/03/31 15:38
単に、売り子がつまらなくなったんだと思う。
昔は、秋葉原などは、現金だして、マケテ~な、それはでけまへん。
今でも、一応、電卓だして交渉はできるみたいだけど…
妙に、スマート。
あと、消費税が内税になったから、
ポイント効果は、日常的には半減すると思う。
ネットの場合は、ネット通貨が確立すると、
わざわざ、ポイントなんていわなくなるかも。
あのアバターのポイントだけは、ズルすぎ。
なんで、100円ショップでパンツが買えるのに、
画像の着せ替えで、300円も400円もださなあかんの。
あっちの方が、なんかスゴイよ。
投稿: 野猫 | 2005/03/31 16:03
はじめまして。
ちょっと趣向が違いますが最近一部で話題な
「PICSY」
といったシステムはどうなんでしょ。
投稿: kinjo | 2005/03/31 16:12
縛りと反比例したプレミアが付いてしかるべきだと思うけど、
今のポイントってそれがあります?
投稿: イケメン | 2005/03/31 16:13
僕の記事を取り上げていただいてどうもありがとうございます。特別な意図とかはありません。JRに恨みがあるわけじゃなくて、単純に比べて、記事を作りました。無職でどうしようもない状態なのでなんとかしたいと思ってつくりました。
マツモトキヨシは3月28日から東京都の平井駅店、と千葉県の本八幡駅店でSuicaを導入しているそうです。あとよく地域別の加盟店を見てみるとファミリーマートもEdyを導入してるお店がありました。edyとsuicaに二股かけている会社はマツモトキヨシとファミリーマート、大丸、みずほ銀行だと思います。
Edyの戦略とか深層とかまで考えて記事は作らなかったんですけど、ネットでもリアルでも使えるっていうのに注目して、ネットで電子マネーで買い物をすればクレジットカード使うほど信用できないお店でも安心してショッピングが出来る。リアルでも同じことが出来る。Edyの戦略とかは考えずに、Edyの記事をブログで書いてネットのショッピングとリアルのショッピングをつなげる仕組みを作ったらアフィリエイトでお金稼げて、就職のための自己PR にもなって、現状の僕のどうしようもない境遇から脱出できるかな?って考えました。でもうまくいってないですけど。
Edyの戦略というよりも、自分の人生にとってのEdyの利用価値を考えて記事を書いてます。Edyの戦略とかも考えたほうがよかったかもしれないですけど、自分の人生をどうにかしたいっていう気持ちが強くてそこまで考えませんでした
投稿: uechan | 2005/03/31 16:21
なんか「たしか前にどこかで書いたよな感」満々なので、二度書いてたらごめんなさい。
「地域通貨」ってのは運営が非常に大変らしいですが、運営する側はなにか連帯感を期待して、そこにやりがいを見出していることが多いようです。まさに「特定の人にだけ与える資源利用権」ですわな。
そういう「連帯感」や「ファンクラブ御愛顧ポイント」みたいな要素がないシステムが人の囲い込みをやろうと思ったら、経済的なメリットを配らないといけないと。Edyの配るメリットって何よと。そういうことではないかと思います。
投稿: 並河 | 2005/03/31 19:56
ポイント制度で一番面白いと思うのは、楽天でのJAL航空券購入ですかね。
わざわざ楽天を経由して買う(しかも、経由先はJALのホームページそのまま!専用クレジットカードも使えます。)事で、JALホームページと直接購入する時とほぼ同じサービスを経由して、かつ楽天ポイントをつける事が出来ます。(しかも今はキャンペーン中なので、出張の切符を立て替える人なら毎月1万円相当のポイントを積上げる事が可能)違いは、楽天経由ではキャンペーンに参加できないくらいです。
ここまで、JALにメリットがないポイント制度も珍しいのに、なぜ導入した?
と、非常に疑問に思っています。(ANAへの対抗策、の一言で終わる可能性もありますが。)edyについては、クレジットカードを日々のスーパーの買い物で使うような人でないと使う気が起きないだろうな、とか思ったり。
投稿: うみゅ | 2005/03/31 21:26
エントリーのタイトルだけ見て、「色の付いたおカネ」って
株のことかと勝手に想像しました(^_^;)
株って「無色の金券」で「色付の金券」を売買するようなものですし。
ホリエモン矛盾してるな…とw
"続きを読む"をクリックして、違ったぁ…orz
でも、勉強になりました。
投稿: koban | 2005/03/31 23:19
ヨドバシのポイント制については確かにうなずけますね。私も、大きな買い物はいつもヨドバシですが(シアトルに住んでいるのにもかかわらず、電気製品はヨドバシで買います)、ついつい電池とかメモリーカードとかをポイントで買っています。
米国では航空会社の発行するマイレージ・ポイントが結構大きな意味を持っていて、今やクレジットカード会社の多くがどこかの航空会社と提携して、1ドルあたり1マイルなどのポイント発行をしています。このマイルをためるために、食事をして「割りかん」にする際にも、皆からキャッシュを集めて、まとめて自分のカードで払う、などのことを堂々としている人もいます。特に最近はスタバでコーヒー一杯を飲むのにもクレジット・カードが使えるので、「出費のほとんどをカードで済まして、年間何万マイルもためる」ことが可能になっています。
投稿: satoshi | 2005/04/01 03:39
マイレージ等用途限定電子マネーと現金(及びedyなどの汎用マネー)の最大の違いって、マイレージの買い物は簡単に値上げができる事だと思います。アメリカの航空会社のマイレージが良い例ですが、20000マイルでバンコク旅行を!と呼びかけておきながら、いざ貯めて交換しようとすると「ごめんね満席なので、特別席を用意するから40000マイル払って。」といけしゃあしゃあと呼びかける事が出来るってのは、会社の財務からするとおいしい話ではあります。(ポイントに対する引当金を減らせる根拠になりますし。)また、クレジットカードのポイントも、換金レートは実は長期的に見るとじりじり下がっています。(セゾンがよい例。永久不滅と言っておきながらこの扱いは。)でも、これを問題にするのは2ちゃんねらーくらいで。
ただ、このような真似は、汎用性を高めると(他のポイント交換と比較できるために)難しくなります。そのため、電子マネーはある程度、汎用性が低い方が都合がよいのではないでしょうか。だから、edyが思ったよりも普及しない、と。
投稿: うみゅ | 2005/04/01 08:42
一点だけコメントさせて下さい。
ホリえもんを擁護するわけではないのですが、彼が「お金に色はない」と言ったのは、例えば差別が蔓延している状態では、「○○出身者の持ち物はなんでも汚れている」というようなことがありうるわけですが、そんな中でもお金だけは関係なしに取引してもらえる独立性があるということを言いたかったのだと思います。
まあ、通貨も国レベルでは為替で「差」はついてはいますが、個人レベルでは平等なものですよね。
エントリ内で「色あるじゃん」という表現を見て、ちょっと気になりました。
投稿: 三島八雲 | 2005/04/01 21:33
>isekaedeさん
すんません。
>客は10%ポイント=10%値引きと考えてくれるので楽でしょうね
>実際は9%
ってどういうことですか?
小生お馬鹿で理解できません。教えてくださいm(_ _)m
投稿: obaka | 2005/04/03 14:08
皆さんコメントありがとうございます。
ヨドバシの仕組みの話ですが、1万円の商品(粗利率30%)を9000円に現金で値引きして売ると、売上高=9000円、粗利=2000円で利益率は22%です。これに対して、10%をポイントでバックして顧客がそれで1000円の商品(粗利率40%)を購入した場合、売上高は1万円、粗利=3000-600=2400円で、利益率は24%となります。つまり客から見ると得られた値引率は同じでも、ヨドバシから見ると売上高と利益率ともに増加させることができます。1000円の値引きを確実に1000円の商品購入につなげられれば、実際に顧客にバックするのは600円相当(仕入れ値ベース)で済む、ということです。>ねなしさん
PICSYのサイトも見てみましたが、正直よく分かりません。簡単にコメントすると、ローカルマネーが成功するかどうかは、参加者に最初の時点で背負わせる負債限度額をそのコミュニティーがどこまで許すのかというリスク管理能力に依存するのです。PICSYはその点をどう考えているかが見えませんでした。この話、もしご興味があればまた改めて論じます。>kinjoさん
コメントどうもです。ちょっとずつでいいから、僕の投げかけたポイントに分析を加えて、また自分のサイトで書いてみてください。この記事にTBもらえれば、またコメントさせていただきます。>uechanさん
ホリエモンの言った「お金に色はない」の意味は、確かにそういう意味だったでしょうね。ご指摘ありがとうございます>三島八雲さん
投稿: R30@管理人 | 2005/04/03 17:56
Suicaが2006年初頭に携帯に搭載されるので、当分は日本における電子マネーの主流はこれになると思われる。
さらにこれまで雑多なポイント制として運営されているシステムの多くがFelicaを利用する規格に吸収され、汎用クーポンとしては1000円分、しかしビックポイントだと1500円相当というような運用になるかも、とか適当なことをいってみる。
レジスターにリーダーとソフトが標準機能として付いてくるので、個人商店でも商店街でも低コストで乗り換え、独自ポイントの発行が可能に、とか。
さらにはいつもコカコーラを買ってくださる方に7段階の特別価格でご提供させていただいております、などというメーカー自身が消費者へ提示するきめ細かな販売戦略も。
マーケッター大忙し。
個人的にはPICSYがどこかで採用されないか期待している。まだシステムが完成してないからなんだけど。
投稿: Norbert | 2005/04/03 19:04
>R30@管理人
せんせいー、わかりましたー。ありがとうございます。
投稿: ねなし | 2005/04/04 17:49