産経新聞記者乃皆々様江
メディアはもっと勉強しろ、だそうです。今後の取材にお役立て下さい。(15:10コラムを以下に追記)
ところで、GLOCOMフェローの吉田望氏が「ほりえもんはマックス・ウェーバーの言うところのバーリア・キャピタリズム(賎民資本主義)の人である。彼がこの無謀な航海の顛末(買収失敗)によって心を入れ替え、無人島(元々の本業)で倹約・勤勉に励むというのがこの物語のオチではないか」という、ホリエモン=ロビンソン・クルーソー仮説を提唱している。
なかなか面白い仮説だなあと思うが、どうなんだろね。昨日のアルファブロガー飲み会でも思ったんだが、ほりえもんが、というよりはIT産業そのものが本質的に、20世紀に高度に組織化された産業資本主義を少しバーリア・キャピタリズムに引っ張り戻そうとするものであるってことを、そしてそれが僕らの元気の元かもしれないってことを、ブロガーな人たちははっきりと感じているのだよな。
それに対して、「ロビンソン・クルーソーたれ」って呼びかけるのは、なんつーか単にこの閉塞感漂う日本社会の中でようやくやりたいことをやりたいようにできる西部のフロンティアを見つけた人たちに、「お前らゴールドラッシュなんて追わずにまじめにプランテーションで奴隷労働にいそしめ」って言うようなもので、まあ言うだけ無意味なんとちゃうんかと。
どんな世の中にも、踏み外さないまでも常に時代のエッジの部分で「まだ行けるか、もうちょっと行けるか」とすり足で冒険を繰り返す連中というのは存在するし、世の中全体の活気のためにはそれも必要なのであって、ほりえもんみたいに「俺は不死身だ~」とか叫びながら思いっきり跳躍して崖の向こうに転落してしまう人の末路はともかくとしても、そういう営為自体を否定するのはいかがなものかと思いますよ、僕は。
とか何とか言いつつ、昨日ベルギービールで酔い潰れて隊長に寝顔激写されちゃったらしいし、今日も頭が痛いし幸薄いR30なのでありますが。
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コメント
知りませんでした。そうですか、死なないのですか。
わたしのかつての上司も同じことを言っていたので、世の中には
似たような人が結構いるんだなぁ、と思いました。
投稿: てけてけ | 2005/02/25 01:45
> ほりえもんみたいに「俺は不死身だ~」とか叫びなが
> ら思いっきり跳躍して崖の向こうに転落してしまう
わらった。
投稿: ひと子 | 2005/02/25 09:47
堀江家は滅びぬ。なんどでも蘇るさ!
蘇る勤労より抜粋。
投稿: ほもりえもん | 2005/02/25 13:36