環境とか議定書とかでちょっと追記
環境経済の話でいろいろトラックバック&コメントくださった皆さん、ありがとうございます。ネタは振ってみるものですねえ。間違い指摘されて頭も良くなるし、みんなそれなりに関心があるんですね。とゆーかこのブログ読んでいる人がそういう好奇心旺盛な人たちばかりなのかな。R30のまわりくどいレトリックとネタにいつも辛抱強くついてきてくださる方々ばかりで。皮肉じゃなく、マジで感謝してます。
で、TB先とか紹介されたサイトとかいろいろ見て回ったんですが、炭酸ガス=温暖化という構図は嘘だよ、しかもオゾン層破壊と温暖化もかんけーねーぞ、と。ふむふむ。じゃいったい何のために京都議定書が存在するんですか。トータルとしてはますます「どうでもいい」方向に行ってしまう気がするんですが(笑)。
ま、結局は僕の勉強不足っていうオチなんだけれども、環境を経済ベースに…ねえ。そのへんはfinalvent氏が「ブルガリア」エントリで軽妙に語っておられるので特に突っ込んでコメントするつもりないですが、要は東欧やアフリカの途上国に国際収支を移転させたいってだけじゃないの。新手の援助理論とか、そういうことですかね。
antiECO氏からのご指摘「環境経済よりもこれからは森林保護だ」ってのも、うーむまあよく分かりませぬ。日本でも世界遺産とかブームになってるみたいだし、トレンドはトレンドでいいと思うんですが、だから何?ってところですねえ。
むしろいただいた突っ込みの中でちょっと気になったのは、antiECO氏の「一番の温暖化対策は無駄なものをつくらないということが最も効果があることだ」という話。そりゃそうなんだけど、それでみんなLCAがどーたらって言ってるんだけど、だったら京都議定書の話って全然意味ないじゃん。
百歩譲って「無駄なものを作ったり廃棄する時に出るCO2を締めればええんでしょ」ということだったとしても、だったらそれを排出権取引とかいって、日本からもっと生産や廃棄物処理効率とかの悪い海外に移転したら逆効果でっせ。なんかもう、考えれば考えるほどむちゃくちゃでんがな。
というわけで環境に生真面目な方々は、あまりそういうのを気にせずに、安井至先生おっしゃるところの「農系社会」への移行を目指していくということでよろしいんじゃないでしょうか、つまり今の日本人は間違ってないぜ、あまり恐縮したり不安になったりせずにこの調子でガンバローというのが、僕の今のところの結論。少なくとも、日本は今の調子でがんばってれば米国や中国に「あいつがやってないんだからよー」って責任転嫁の悪者扱いもされないし、EU市場から閉め出されることもないしね。
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コメント
ttp://www.ikushimo.com/news/2004/09/11.html
ttp://www.ikushimo.com/news/2004/09/20.html#0920-1
上記を読むと
>炭酸ガス=温暖化という構図は嘘だよ
というのは言い過ぎかもしれません
投稿: 通りすがる混沌 | 2005/02/18 21:10
京都議定書だけでなくて、EUの環境物質規制も日本の産業界にインパクト大なので押さえておきたい。
http://techon.nikkeibp.co.jp/NE/word/050118.html
面白いのはこれは一部のメーカーを自国にもたない国が過激な規制をするのを食い止めるという側面もあるところ。
意外なことに日系メーカーが前倒し実施をしようと欧州部品メーカーに当たったら呑気な対応をされて困ったりという事例も。
投稿: ななし | 2005/02/18 22:29
温暖化問題の非常に厄介なところは3点であると、私は考えております。
1.炭酸ガスが原因で温暖化が起こっていることは証明できないこと(ただし、疑わしいのもまた確か)。
2.変化にかかるタイムスパンが非常に長い。つまり、今後温暖化がどんどん進んでいき、これは本当にヤバイ、となってから一気に炭酸ガスの排出を0にしたとしても、それから世紀単位でそのヤバイ状態が続く(そしておそらくは、当分の間さらに悪化する)ということ。
3.わずかな確率ではあるが、この惑星の気温が上方に跳躍した後安定する可能性があること。つまり、平均気温100度あたりに跳ね上がる可能性があること。
1.については皆さんよくご存知だと思いますが、実際、実験して確認することも出来ません。そのため、産業側から些細な抵抗を受けても温暖化阻止の行動は頓挫しかねない、ということになります。
2.は、要するに気付いたときには手遅れになりやすい、ということなんですが、また、今の自分たちが直接受ける被害が比較的少ないということもいえますので、対策を打ちにくいということも意味しています。
3.は、さすがにこれを軽々しく言うことは責任ある人々にとっては出来ない相談なのですが、原理的に存在している可能性です。ラブロックのデイジーワールドなどを見ても判るのですが、温暖化圧力が強くなっていった場合にはそれに比例して気温が上がるのではなく、平均気温の上下の動揺が激しくなっていきつつ数年間の気温平均が上がっていく、という形になります。そして、動揺の幅が広くなりすぎた場合に気温を安定させるシステムが崩壊し、一気に気温変化が起こるのです。そして、それがどれほどのものになるかはわかりませんが、少なくとも今この惑星上に生きているほとんどの生物は死滅することになるでしょうね。これが起きる可能性は相当に低いのですが、頭の片隅にいれておくのは悪くないと思います。現在までに環境の動揺があった例では(当然ながら)発生しては居ませんが、太陽の熱出力が上がり続けていることもあり(ただし、時間単位は数万年)、安心しきっていることもどうかと考えております。
と、以上のような「不確実であり」「いざそうなった場合の回復が困難」「最悪のケースは破滅的」という特性から、保険の考えを適用して今のうちから何がしか手を打っておくに越したことは無い、と思うしだいです。
しかし、タイムスパンが長い、というのは本当に厄介だと思います。特にこの問題に関して最も重要といえるアメリカ人の脳味噌がオキラクゴクラク型であるため、また、多くの国々は100年先の危機よりも取り合えず明日の飯のほうが重要だ、と考えられるほどに貧しいために、もし温暖化がおきるとしても防ぐことは不可能に近いように思います。
投稿: 鳳天 | 2005/02/19 01:53
(管理人判断によりコメントを削除しました)
投稿: 有限会社スタジオエム | 2005/02/19 02:07