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マスゴミの人と議論することの難しさ

2004/12/02

ネットジャーナリズム・ウヨサヨ論

 ネット・ジャーナリズムの議論も、本当にエンドレスですなあ。ま、この業界に長く身を置いてきた皆さんの鬱憤がいろいろな意味で沸点に達しつつある状況を見れば、ある意味当然かとも思われるんですがね。

 んで、実質2本目のエントリを入れたばかりの団藤保晴氏のブログにすごい勢いで切込隊長氏がかみついているのを見て、まーなんというか、もっとやれやれみたいな(笑)。今さら僕が入っていっても、議論が重箱の隅に突撃するだけのような気もするし、まったくどうでもいい。

 それよりも、何だかこの延々と繰り返されてきたような気がする砂をかむようなすれ違い感覚は、どこから生まれてくるのかと遡及して考えてしまう。

 で、前々からこの手のすれ違い感ってあちこちで体感するような気がしていたんだけど、どうにも言葉にまとまらない。まとまらないんだけど何となく口に出してみるテスツ。ま、何の論理的根拠もないので読んでむかついた人はスルーして下さい。

 団藤氏と切込氏のすれ違いは、とりも直さずまた再び「ジャーナリズム」の定義をめぐってに見える。戯画的に表現すると、こんな感じかな。団藤氏が「世の中の事象とその意味を自分なりに語れば、それはプロもアマもみんなジャーナリズムさっ」とかいって、原理主義というかノーテンキ論というかいわゆる「サヨ」的夢トークをぶちまけた瞬間に、切込氏が「だ・か・ら、食って行けなきゃしょうがねーって言ってんだヨ!!」みたいな「ウヨ」的回し蹴り炸裂。

 よーするに社会“学”的な「事実+意見の表明」っていうものと、現実の経済における「職業としてのウンタラ」みたいなものの混同が、あれだけ議論して「やっぱ実践あるのみだよな」って落としたにも関わらず、また新たな論者の登場によって振り出しに戻ってるわけだ。てか、も~つきあいきれんよこの堂々巡り。

 なぜこの手のトートロジーが生まれるのか。それってばたぶんこの2つの思考が、ウヨ・サヨみたいな意味の、ある種のアプリオリな「イデオロギー」から生まれてくるものだからじゃないでしょうかね。

 すっごく乱暴な言い方をすれば、切込隊長氏には、多方向的な議論の生み出す新しい言論の次元といったネットジャーナリズムの理念は理解し湯川氏と共有しつつも、毎日必死でカネ稼いで自分と社員を食わせていくためにはそんなアマチャンなこと言ってても俺の一日は始まらねえんだよ資本主義では!みたいな、ITベンチャー的国民派ウヨの現実認識ががっちりあるわけだ。

 これに対して、団藤氏は立ち位置として大手新聞社の中にいて食うには全く困らず岩波の雑誌にも寄稿しちゃったりする典型サヨ知識人生活を送りつつ、ネット内のあちこちの一般庶民がピーチクパーチク言うのをもっと多くの社会の人々に聞いてもらえば世の中もっと真っ当になるに違いない、そうだよ民主主義を追い求めていけば(中略)みんなが幸せになる、みたいな、資本主義社会とのアウフヘーベン(or打倒)が無限遠点の理想としてはあるんだろうね。

 そう考えると…うわ、不毛だなこの議論どうしようもねえ(笑)。

 個人的には(というか僕が仕事しているメディアも)発想は切込隊長氏(=ウヨ)に近いので、団藤氏がどうしても話を振り出しに戻したように見えてしょうがないんであるが、こちらのブログの反応なんかを見たりしていると、世の中には団藤氏的イデオロギーに「そうだそうだ」的共感を示す人たちもいるってことですな。

 ちなみに団藤氏に賛意を示してるそのブログで例として上がってるのがサポティスタだったりnakata.netだったりするわけだが、nakata.netはただのイケメンファッションモデルのプロモサイトだし、サポティスタはそれ自体としては別にただのまとめサイトだし。しかもどっちもスポーツなんていう、赤提灯で飲んだくれた親父でもピーチクパーチク言えるように作ってある「安全ゾーン」なネタが対象だし。なんか全然ネットジャーナリズムの例になってませんよ?あ、それがジャーナリズムですかそうですか。

 団藤氏が2ちゃんのまとめサイト的なものを指してジャーナリズムと呼んでいるのなら、それはそれでまあいいんだけど、だったら何で切込隊長とか湯川氏とか僕とかがこんなに口角泡をとばしてネットジャーナリズムの産業化の可能性について議論してるのか、全然わかんなくなっちゃうじゃーん(笑)。ていうかあんな脱力なコラム今さら書かないでくださいおながいします、もうちょっと空気嫁ってことでFAかな。ネタニマジレス、カコワルイ>俺。

11:52 午後 メディアとネット

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「切込隊長」氏の「ジャーナリズム」は「マスメディア」のことだ トラックバック ブログ時評 @2004/12/03 0:21:43
 「誰だってジャーナリスト~プロだけのものではない」に対する「切込隊長」氏のトラックバックは「どうしてネット上のジャーナリズムを軽々しく語ろうとするのか」と題さ... 続きを読む

ちょこちょこ思った事を トラックバック at most countable @2004/12/03 6:51:58
ダメだ〜! せっかく、随分と早寝したのに、 風邪、良くなってないー! まぁ、酷く 続きを読む

生暖かくヲチるが吉。 トラックバック miamoto.net @2004/12/03 9:55:50
ネットジャーナリズム論争は、マタリとヲチするのが吉。 続きを読む

細々と トラックバック でんき屋 @2004/12/03 19:16:35
大昔、YAHOO!に自分のサイトを登録をしました。まだ20世紀のころの話です。ん... 続きを読む

カレーライスと参加型ジャーナリズム トラックバック 藤沢生活 @2004/12/03 22:24:13
「市民プール」テーマに昼食(神奈川、041203)  横浜市の中田宏市長と市民との対話昼食会「カレーランチミーティング」が二日、市役所市長室で行われた=写真=... 続きを読む

論点は本当に食い違っているのか? トラックバック Secret Society Hamanako @2004/12/04 1:50:29
 おそらくは収束したとみられる一連の切込隊長、団藤氏のやりとりについて。  わたしが思うところでは、二人の論点は大して食い違っていない。特にジャーナリズムに関し... 続きを読む

Comments

文章をもとに議論するからだとおもう。デスクにだけしばりついている新聞記者というのが不思議な存在だとおもう。ニュースを自分の足でみつけてきて、スクープをしている記者はカッコイイよね。写真週刊誌のパパラッチと大手新聞社の論説委員が、それぞれの仕事を体験してみるといいかも。月並みは、いずれ飽きるということなのかしら?

POSTED_BY:野猫 @2004/12/03 11:39:33

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